ttp://www.stratfor.com/products/premium/read_article.php?id=284943 Geopolitical Diary: The Lead-up to Public U.S.-Iranian Negotiations
February 28, 2007 03 32 GMT
STRATFOR:地政学的日記、2月28日、アメリカとイランの協議 (概略,概要)
最近三つの、重大な出来事があって、アメリカとイランとの、イラクに対する関係に影響を
与えるものである。
@ハメネイ師が緊急評議会(Expediency Council)にラフサンジャニの下で召集すると発表。
ECはイランの政治の調停・仲裁に当たる最高権威である。
Aラフサンジャニはアメリカとの対決の危険を警告して「アメリカはアフガニスタンとイラク
に侵略して何も得る物は無く、イランが得をしている。だから彼らは怒っている。アメリカ
は傷ついた虎のようなもので、そのことを無視してはいけない」
Bブッシュ政権は3月後半と4月初旬にバクダッドでのイラク主催の国際会議に代表をおくると
発表。ライス国務長官はイランがこの機会を生かすように希望すると述べた。
イラク情勢の問題の深刻さから、アメリカはイランとの協議を望んでいるが、二国間協議では
なく、イラクやシリアを加えた多国籍協議の場を使う事にした。その理由のひとつはアメリカ
とイランの直接二国間協議に対して、アメリカの同盟国であるアラブ諸国が疑心暗鬼にならな
いようにする為である。
ハメネイ師がラフサンジャニに政治問題の調停の権力を与えたことは重要である。ハメネイ師
がイランの政治問題の現実的な解決を志向していることが推測できる。アメリカの動きと共に
これはアメリカとイランの、イラク問題を巡る衝突を回避する方向にあるように見えるが、こ
の種の方向はいつも上手くゆくとは限らず、妨害や破綻に見舞われる可能性も。