【中国】北京市工商局:06年のタバコ広告は違法率100%
2月3日18時35分配信 サーチナ・中国情報局
北京市工商局広告監督センターなどが1日、2006年度の広告監督報告をネット上で公開した。
それによると、当局の再三の警告を無視して違法広告を出稿し続けている広告主は5社、商品
項目別に見ると、違法率の高い項目の上位をタバコ広告が占めた。中国新聞社が伝えた。
報告によると、06年度に北京市で出稿された広告は379万7104件。そのうち違法性が認められ
たものは1万1207本で、全体に占める違法率は0.29%だった。前年比で0.47ポイント減少した
ことになる。
違法率の高い商品・サービス10項目が全体に占める割合は16.69%。タバコはモニタリング
した広告48本中、全てで違法性が認められ、違法率は100%に達した。その多くの問題が、タバ
コ企業ではない企業の広告でタバコ企業と同じかそれに近い商標や包装、商品名などが使用さ
れているというもの。あるいはタバコ企業ではない企業が広告でタバコ特有の広告フレーズを
用いるようなケースも見られる。
医療サービス、薬品、保健食品の3項目については以前から違法性の高さが指摘されている。
最近では、医療機器や衛生洗浄用品等でも違法広告が増加しているという。
今回、特に問題視されているのは、当局の指導を無視し続けて出稿されている広告の存在であ
る。北京百坤園中医院、北京万寿康中医院などの5件に至っては、違法広告として当局から中止勧
告を受けたにもかかわらず、メジャー媒体を利用した広告を1年間大々的に流し続けてきた。
また、今回の報告では、「絶対に儲かる」「絶対に合格する」といった甘い言葉で消費者を誘い
込む、求人広告やスクール広告の危険性も指摘されている。
当局ではこの他にも、不動産、アパレル、酒類、建築材料などの広告における「曖昧表現」や
その違法性も指摘している。その上で、今後も北京市の広告に対する管理監督を強化し、違法広
告については重点的に取り締まって行くとしている。(編集担当:栗山香子)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070203-00000002-scn-cn