★中国ホワイトカラー、9割が新年に不安や焦燥感
年末に情緒不安定になる“年末シンドローム”が
中国のサラリーマンの間で蔓延(まんえん)しているそうだ。
中華英才ネットがIT(情報技術)、金融、製造業など
15業界1500企業のホワイトカラーを対象にアンケート調査をしたところ、
9割以上が新年を迎えることに不安や焦燥感を感じているという。
北京の新聞が伝えた。
回答者の28.4%が「無為にあくせく働いている」と感じ、
26.7%が「計画していた目標が実現できなかった」とし、
17.1%が「仕事がうまくいっていない」という。
ある電信設備企業の社員は「朝は鶏より早く、夜はフクロウより遅く、
毎日平均十数時間働いているのに、前途が見えない。
起業している大学の同級生やジョブホップ(転職)をしている元同僚の出世をみると、
気が焦って食事ものどを通らず、夜も眠れない」と訴える。
こういった情緒不安から、無謀な起業や転職を試みるのが、
このシンドロームの典型的な症状らしい。
広東省深せん市の心理危機予防センターでもカウンセリングを受ける
41.6%がホワイトカラーで、その精神状態は楽観できないという。
このような症状は、年収が思ったより伸びなかったことが判明する年末年始に集中。
専門家は背景に「自分への過度な要求や期待がある」とし、
現代エリートの自意識と現実の厳しさのギャップが原因とみている。
ただ大卒者の3割が就職できず、農村の失業率は18%以上とされる状況で、
ホワイトカラーの悩みは贅沢、という庶民の冷ややかな声も少なくない。
(北京 福島香織)
ソース:イザ!by 産経新聞 07/01/16 21:35
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/35239/