ソウル市恵化警察署サイバーチームのチョン警長(巡査長に相当)=34=は、
シルバーのスライドタイプ携帯電話「サムスンAnycall SCH‐S140」モデルと、
「偽Anycall SCH‐S140」モデルを見比べ、「まったく!」とつぶやいた。
カメラの位置・液晶画面の大きさ・ボタンの文字の色や大きさまで、
どちらが本物でどちらが偽物なのか、見分けがつかなかったからだ。
偽物は機能面から、メニュー構成・電話をかける方法・文字送信方法まで、本物とそっくりだった。
違いがあるとすれば、偽物のほうは光沢が少し足りないことと、
スライドが多少スムーズでないことぐらいだが、これも一般ユーザーには分かりにくい。
写真:
http://japanese.chosun.com/site/data/img_dir/2007/01/06/200701060000042insert_2.jpg 偽Anycallを大量に作り、販売した業者が警察に捕まった。
恵化警察署は、中国製プラスチックケースにAnycallの中古部品を組み立て、
偽Anycall携帯電話2万台(約11億ウォン=約1億4000万円相当)を作り、
販売した容疑で、(株)Mネットワークス社長のパク容疑者(38)と、
代表取締役のキム容疑者(37)ら会社役職員13人を書類送検した。
同警察署は、同社から完製品450個、中国製ケース6000個、
バッテリー3500個など1トントラック半分ほどの証拠品を押収した。
パク容疑者らは、昨年3月にソウル市江西区傍花洞に通信機器を販売するこの会社を設立、
故障したり水が入ったりした中古の携帯電話と、中国に輸出された中古携帯電話を集め、
中国製携帯電話ケースをかぶせ、偽物を作った。
同容疑者らはこの偽物を、主に韓国全域の携帯電話販売店やインターネット通販サイトを通じ
10万ウォン(約1万2800円)台で販売した。本物の「Anycall SCH‐S140」モデルの新品は
最高30万ウォン(約3万8000円)で売られている。同容疑者らが組み立て、
販売した偽携帯電話の機種は、サムスンAnycallが70%以上で、他社製品も一部含まれていた。
朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/06/20070106000004.html