【社説】「わたしの思考回路はまともです」行き着くところまで行ってしまった盧大統領-朝鮮日報〔12/22〕
【社説】行き着くところまで行ってしまった盧大統領(下)
盧大統領はまた「(金正日総書記に対して)あいつは完全に狂っていると言う人がいる。
一方でまともな話をした人は、即座にバッシングにあう」とし、「これが大韓民国の現実だ」と語った。
大統領はこのような発言を行いながらも、「相手の意見が正しいこともあるし、
わたしが違う可能性も認めなければならない」とし、「これは一言で寛容という言葉に集約できる」と語った。
続けて大統領は「韓国では西学(天主教)の信者が数百人単位で弾圧にあって殺され、
1866年には8000人もの人が犠牲になった」と韓国における不寛容の事例を挙げ、
「韓国の歴史は、そういう歴史なんです」と語った。
大統領は「韓国の国民は、政府が四六時中安全保障問題で騒ぎ続けなければ安心しないため、
実に頭が痛い」とするとともに、「北朝鮮が韓国にむけてミサイルを発射しないのは明らかなのに・・・。
(韓国政府のせいで北朝鮮がミサイルを発射したというなら)、
どうぞ防毒マスクを準備してくださいとでも言うべきなのか」と国民への不満を表明した。
大統領はまた、「長官を指名して、国会の人事聴聞会にかけると、
今度は「韓国戦争(朝鮮戦争)が南侵(北朝鮮による韓国への侵略)なのか、
それとも北侵略(韓国による北朝鮮への侵略)なのか」といった質問が出る」とし、
「韓国戦争が南侵なのか北侵なのかもわからないような人を長官に任命する程度の認識しか、
わたしにはないと考えているようだが、わたしの思考回路はまともです」と語った。
さらに大統領は「米国で『大変なことが起きた』と騒ぐ人々は、『盧武鉉たたき』に参加している人たちだ。
『番狂わせで身の程知らずな大統領が登場したので、思い知らせてやらないと』と考え、『韓米関係が悪化する、
悪化する』と吹き込み続ければ、盧武鉉もおとなしくなると思っているのだろう」と米国が大統領を飼い慣らそうとしていると説明した。
大統領は「世論調査を見る限り、立場に関係なく、みな(大統領が)間違ったと言っている。
出来るかぎり良心的に、信念に沿って取り組んできたのに、努力すれば努力するほど、
毎回つぶされる」と世論に不満をぶつけた。
大韓民国の建国以来、この日の盧武鉉大統領のように、国民をこれほど露骨に侮辱し、
見下した大統領は存在しなかった。また、この日の大統領のように国の先達たちを卑下し、
自分の国の伝統や文化をけなした大統領も過去には存在しなかったし、
この日の大統領のように友好国に対して醜い敵がい心を露わにした大統領も存在しなかった。
この日の大統領による無差別攻撃から唯一逃れられた幸運児は、北朝鮮の金正日総書記だけだった。
もはや国民が心の準備をすべき時が近づいているようだ。
(終わり)