【北方領土/記者の目/毎日新聞】 記者の目:北方領土・対露交渉への視角 町田幸彦【2006/11/22】

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1(-@∀@)つφ ★
記者の目:北方領土・対露交渉への視角 町田幸彦
 希望的観測に満ちた拡大解釈−−。外交では致命傷になる論法が日本の北方領土問題の
議論にはしばしば登場する。飯島一孝記者の15日本欄「記者の目」はその一つだろう。

 日本とロシアの平和条約締結交渉の焦点である北方四島返還の課題について、「いまや
現実的な解決策をめぐって知恵を絞る時期が来ている」と説く。同様の意見にくみする人々
は結構いるが、こうした「現実主義者」たちの主張に対して、私は「ちょっと待ってくれ」と言いたい。

 第一に指摘したいのは、日本とソ連が1956年に国交回復を果たした日ソ共同宣言に
対する評価だ。旧ソ連の継承国ロシアのプーチン大統領は「日ソ共同宣言は法的文書
として有効」と表明した。共同宣言には「平和条約締結後に歯舞群島及び色丹島を日本
に引き渡す」と明記されている。だが、これで北方四島のうち2島返還をロシアが認めたと
は即断できない。

 プーチン大統領は、内外有識者との懇談会(9月9日)で次のように述べた。

 「(日ソ共同宣言で2島引き渡しとは)賃貸するのか、完全に手放すのか。
有料なのか、無料なのか。主権はどうなるのか。いずれについても何も書いていない。
そういうことに日本は同意したのだ」

 すなわち、ロシアにとって「引き渡し」=「領土返還」の等式は必ずしも前提になって
いない。2島の主権移譲すら検討課題だと示唆する。要するに交渉内容の行方次第なのだ。

 にもかかわらず、日本側にはプーチン大統領の「日ソ共同宣言容認発言」を
2島返還容認と同列視して、「2プラスアルファ」論や3島返還案が先走りしている。
とても甘い読みだと思う。

 プーチン大統領が有識者懇談会でロシア・中国間の国境画定交渉妥結の経験を
取り上げたことにも関心が寄せられている。しかし、これは過大評価と言わざるを得ない。

 中露間で合意した係争地面積の折半方式については中露国境画定交渉に
携わったロシュコフ駐日大使が既に「日露の領土問題には適用できない」と言明している。
>>2へ続く

毎日新聞 2006年11月22日 0時16分

ソース:http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061122k0000m070164000c.html
このスレは依頼によって立てられました。
2(-@∀@)つφ ★:2006/11/22(水) 16:02:34 ID:???
>>1の続き
 ロシア側の強調点は「妥協」の必要性にある。ロシアからすれば日ソ共同宣言の
確認が既に「妥協」の一つだという主張がある。

 よく考えてほしい。政府間で決めて議会批准も終えた同宣言を「法的文書」と
認めるのは本来、法治国家として「妥協」ではなく当然のことだ。56年以降、
ソ連・ロシアが宣言の有効性を無視してきたのに過ぎない。

 論理の操作は日ソ共同宣言の評価にも潜む。ロシアの対日問題専門家の
間には「平和条約不要論」が渦巻いている。「共同宣言は事実上の平和条約
に等しいから、日露平和条約締結は必要ない」という考え方だ。つまり、北方
領土返還問題の棚上げである。

 飯島記者は「小泉内閣が四島返還の強硬路線を取ったため解決の糸口が
見えなくなっている」と言う。実態はむしろ逆だった。

 小泉純一郎前首相は03年の訪露の際、プーチン大統領と「日露行動計画」
に署名した。交流拡大6項目の2番目に平和条約交渉が挙げられたが、草案
では最後の6番目になっていたという。ロシア側に「これで領土問題は日露関係
の6分の1になった」という声が漏れた文書だった。

 しかも昨年11月のプーチン大統領の訪日では政治文書を合意できず、四島
の帰属問題解決をうたった「東京宣言」(93年)など日露間の公的文書の確認
を見送った。四島返還問題に「強硬」ではなく「軟弱」だったのだ。

 プーチン大統領は18日、ハノイでの安倍晋三首相との会談で「平和条約問題
に関する対話を継続する」と語った。ロシアの立場は北方領土返還交渉に対し
「ゼロ回答」から出発することを知っておきたい。しかも来年12月の露下院選挙
08年3月の大統領選挙を前に領土問題でロシア世論が軟化する政治環境はない。

 最近、日本側は「日露両国に受け入れ可能な解決策」を領土問題のスローガンに
している。しかし、譲歩の道を探るためには原則を明確にして、じっくり構えるしかない。

 「四島の帰属確認」(一括返還ではない。これだけでも日本は譲歩を先にしている)
が日本の最低線だ。ロシアの現実を考えれば、長期の交渉を覚悟すべきである。
現実的になるとは、迎合することではないはずだ。(モスクワ支局)
3<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 16:04:58 ID:7eajB53a
竹島で言え
4<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 16:07:09 ID:hJ5/TMXb
露助め
5<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 16:07:43 ID:BL4iTRnk
仲間割れか?
6<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 16:14:31 ID:v61WZ0Ad
樺太と全千島も帰属未定なんだよね。
ロシア連邦瓦解まで気長に待ちましょう。
7<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 16:27:22 ID:cVD6B5gh
北方領土返還はもう不可能だな。
ロシアも資源大国として台頭してくるだろうし。

これからどうすんだろ。
8<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 16:54:55 ID:EokPGPDh
きりのいいところで妥協して平和条約を結ぶのがいい
いつまでも冷戦時代の思考にこだわるべきでないよ
もう日本にとってロシアは敵である必要はない
9<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 16:56:51 ID:yv3LAwWo
樺太も千島も全部まとめて日本のもので樺太か千島のどちらかというのは認めない
っていうのをたまにみかけるが、あれはちょっとイタイ。
10<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 17:02:10 ID:udTRyN9J
今は大丈夫かもしれないが敵国には変わりないだろう。朝鮮はともかく
ロシア相手に油断するのが一番取り返しがつかなくなるぞ。
11<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 17:02:54 ID:80NA1ckL
毎日?
はてな・・・・

毎日新聞のロシアに対するスタンスって、前例としてはどんなもんがある?
12<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 17:08:27 ID:CYO/5I3U
毎日の「記者の目」で記者同士が論争をおこなうのはよくあること
13<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 17:30:29 ID:zv7IwfAX
全千島と南樺太の返還を要求すれば
4島返還で落ち着く。

どうしてこんな簡単な交渉術もできないのか日本の世辞家と害務省は。
14<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 17:40:33 ID:eDzxp5lD
一番の問題はプーチンの顔がとても怖いということだな
15<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 17:53:02 ID:v61WZ0Ad
日経読んでないな。ロシアはプーチンで終わり。
16<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2006/11/22(水) 18:10:23 ID:anGv50A2
昔の日本人はヘタレじゃなかったな
17<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
スレ立てを依頼したものです。ありがとうございます。
でもスレタイに内輪のけんかを反映してほしかったな( ・ω・)
ちなみに15日本欄「記者の目」はこちら。
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20061115ddm004070058000c.html
>河野太郎衆院議員(自民)から2島と4島の中間を取る3島返還案が飛び出した。
>「50年の失敗を繰り返すのではなく、次の50年を良い関係にするのが我々孫の世代の使命だ」。
>安倍首相はフォーラムでこう言い切った河野太郎議員の思いをかみしめてほしい。