中国共産党の第16期中央委員会第6回総会(6中全会)は11日、
「社会主義の『和諧(調和)社会』構築における若干の重大な問題についての決定」を採択し、閉幕した。
決定は成長至上主義からバランスの取れた発展への転換を目指す胡錦濤総書記(国家主席)の
指導理念を随所に盛り込んでおり、「来年後半に開催する」(総会コミュニケ)第17回党大会に向け、
胡主席の権威強化を誇示した。
コミュニケによると、6中全会は社会の調和が国家富強、民族の振興、幸福に欠かせない重要な保証であり、
「たゆまぬ闘いの目標」と位置づけた。
一方で現在の社会には「調和社会に少なからぬ影響を与える矛盾と問題が存在する」と分析。
格差拡大に代表される「矛盾を正視し、調和を損なう要因の除去」を呼びかけた。
国民の不満解消へ「民主」「法治」「公平」などの努力を続け、胡錦濤指導部のキーワードである
「科学的発展観」「以人為本(人を中心とする)」の堅持を「調和社会の構築」の原則とするよう提唱した。
党幹部の腐敗がまん延する現状から「調和社会の構築のカギは党にある」と戒め、党員の規律徹底を求めた。
第17回党大会は胡錦濤体制の折り返し点になるとみられ、6中全会では党大会で最終決定する
指導部人事も討議された模様だ。
コミュニケは社会保障基金の不正流用事件に関与したとして解任された陳良宇・前上海市党委書記(政治局委員)の
処遇には触れていない。
ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20061012k0000m030109000c.html 関連スレ
【中国】江沢民派の影響力排除狙う?胡主席、人事で権力掌握 6中総会[10/07
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1160213183/