安倍晋三首相の中国訪問を受けて、中国駐日大使を務めた徐敦信氏は
「日中関係を完全に好転させるために安倍氏はもっと努力をしなければならない」
との認識を示した。9日付で新華社が伝えた。
徐氏はまず「中国滞在中の安倍首相の態度から『日中関係を発展させ
外交上の問題を解決したい』という気持ちが伝わってきた」
「日中共同プレスが発表され、政府指導者の相互訪問などが盛り込まれた。
日中関係の新たな出発点となる」と評価した。
一方で「安倍首相の訪中は(問題解決の)突破口に過ぎず、
日中関係を完全に好転させるために安倍氏はもっと努力をしなければならない」
「両国関係を真に改善しようと思うならば、安倍首相は具体的な行動を通して
問題を1つ1つ解決する必要がある」と注文をつけた。
更に「日中間には今後協力を進めていく過程で、新たな問題が生じてくるかもしれない。
しかし、中国と日本に共通する目標は両国の関係発展であり、
高度かつ長期的視点に基づいて関係改善に向けた努力をしていくべきだ」とコメントした。
徐氏は1993年から98年まで中国駐日大使を務めた。
現在は中国国際問題研究交流基金の会長に就いている。
【記事】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1011&f=politics_1011_003.shtml