北朝鮮の違法行為、世界各地で摘発相次ぐ [09/28]

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 米国が北朝鮮に対する金融制裁圧力を強化し、追加制裁を準備している中、世界各国が
北朝鮮の船舶を捜索し、違法行為を摘発している。

 ギリシャ警察は今月24日、ギリシャ南部海域で150万箱の密輸タバコを載せた北朝鮮国籍の
船舶エバ号を摘発し、船員7人を逮捕したとAFP通信が伝えた。摘発されたタバコは
計350万ユーロ(約5億2200万円)相当に上ることが判明している。

 今年に入り、ギリシャ当局が海上で摘発した密輸タバコは計400万箱を超え、このうち300万箱が
北朝鮮国籍の船舶で発見されたとAFP通信は伝えている。なお、北朝鮮は偽造タバコの製造で
外貨を獲得しているとされているが、AFP通信はこの密輸タバコが偽造されたものなのかについては
明らかにしていない。

 今月23日には日本の保安当局が北朝鮮元山港を出港し、鳥取県境港に入港した北朝鮮船舶金剛1号を
家宅捜索した。日本マスコミ各社はこの船の船員のうち1人に偽造紙幣を運搬した疑いが持たれており、
この船員が境港で貿易会社職員に支払った100ドル札300枚の中から、2枚の偽造と見られる紙幣が
見つかったと伝えている。

 これに先立ち、今月11日には北朝鮮を出港し、シリアに向かっていたパナマ船籍のグレゴリ1号が
キプロス政府に抑留された。同船にはトラック18台に装着された移動レーダーシステムと3台の
指揮車両が積まれており、武器密輸の疑いが持たれている。

 このような措置は、米国が大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)などを通じ、北朝鮮を含むならず者国家や
テロ団体などの違法行為に対する取り締まりを強化し、全世界に協調を求めている中で行われたものだ。
米国は現在、北朝鮮から出港する船舶に対する例外なき海上臨検など、北朝鮮の不法行為取り締まりを
大幅に強化するよう国連会員国に要請している。

キム・ミンチョル記者

■ソース 朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/28/20060928000013.html