【共産党】韓国訪問中の志位委員長「日本帝国主義による苛烈な植民地支配の暴虐非道な実態を痛感した」〔09/06〕

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●韓国の政界の全体と交流の道を開きたい
――韓国の政治指導者と会ってどういうお話をなさりたいとお考えでしょうか。

志位 今回は、アジア政党国際会議に参加するために訪韓することになったわけですが、この機会に、
韓国の国会に議席をもつ五つの政党のリーダーを訪問し、韓国の政界の全体と交流の道を開きたいと思っています。
そこでは歴史の問題や北東アジアの平和の体制の問題などについても、いろいろな意見が交わせたらと願っています。

●歴史問題、竹島(独島)問題について
――独島問題、教科書問題など、歴史問題について、ご意見をお聞かせください。

志位 いわゆる歴史問題として、韓国で問題となっているのは、靖国問題、教科書問題、「従軍慰安婦」問題、
そして独島とみなさんが呼んで、私たちは竹島と呼んでいる島をめぐる問題、四つの問題が焦点となっています。

靖国問題については、私たちの立場はさきに述べた通りです。歴史をわい曲する教科書の問題については、私たちは、
(日本政府は)検定合格のはんこを押すべきではないということを強く主張しています。「従軍慰安婦」の問題については、
日本の責任を認めた一九九三年の官房長官の談話があります。にもかかわらず、日本政府は国としてのきちんとした措置をとっていません。
私たちは、国としての責任ある措置が必要だと主張しています。

そして、最後の問題だけは、違った事情があります。私たちは、この問題について、一九七七年に見解を発表しておりまして、
この竹島(独島)の領有権を日本が主張することには、歴史的な根拠があると、そのなかでのべました。
同時に私たちは、この島の(日本への)編入がおこなわれたのが一九〇五年(二月)であった、この一九〇五年というのは、
日本が韓国を武力でもって植民地化していく過程です。すでに韓国の外交権は奪われていました(一九〇四年八月、第一次「日韓協約」)。
ですから、私たちは、そのことも考慮して、韓国の主張もしっかり検討する必要があると考えています。

私たちは、この問題は解決までは一定の長い時間がかかると思いますけれども、これは日韓両国の間で係争問題になっている問題ですから、
解決に向かって一歩一歩でも進むことが必要です。これはみんなが願っていると思います。
ですから、私たちは、日本と韓国が、双方の持っている歴史的事実をつき合わせて、
まずこの島をめぐる歴史的認識を共有するという共同作業が必要ではないか、共同研究が必要ではないかと考えています。

(終わり)