■李敦球・中国国務院発展研究センター朝鮮半島研究室室長へのインタビュー■
韓国の中国と米国との関係が最近、注視されるこうになっている。議論になっているのは、戦時指揮権を米国から
韓国に返還する問題と、韓国が米国の圧力で中国との貿易協定をあきらめたとの最近の報道である。韓国は現在、
米国と自由貿易協定を結ぶことを目指している。
朝鮮半島に関する中国の専門家である李敦球は北京で今月、韓国は中国にもっと接近する戦略的決定をすべきだ
と主張した。「韓国の未来は中国にあり、米国ではない」というのだ。李敦球は、国務院発展研究センター朝鮮半島研
究室の室長である。国務院は中国の内閣に当たる。李は韓国と米国にひんぱんに行っている。中国の驚異的な経済
成長と朝鮮半島を含む東アジアでの影響力の増大で、米国は地域の覇権情勢の変化に警戒するようになっている。
現在の世界の超大国とその台頭しつつある競争相手の中国は、影響力を最大に行使しようとして、地域の紛争地帯
で「衝突」しつつある、と考える者もいる。
サニー・リーが李敦球に8月21日、北京でインタビューした。
−−韓国の国会議員の中には、韓国は21世紀には、米国とではなく中国と戦略的パートナーシップを結ぶべきだと考
える人がいます。
「それは正しい考えだ。21世紀においては、韓国は中国ともっと結びつく必要がある。まず、中国と韓国は、韓国と米国
との間の共通の利益より大きな共通の利益を共有している。東アジアにおいては、米国はその覇権秩序を維持しようとし
ている。米国は地域の安定、繁栄それに共通の発展にはほとんど関心を持っていない。主な理由は、米国自身が地域に
位置していないからだ。一方、中国はそれらの問題に米国よりももっと注意を払っている」
−−中国は朝鮮半島の統一を望んでいるのでしょうか。
「朝鮮半島では、米国は現状維持を望んでいる。中国は違う。米国は、中国と北朝鮮の間の経済協力を望んでもいない。
一方、中国は南北が関係を改善することを望んでいる。なぜなら、中国はそうすることが中国の利益にもなると考えている
からだ。しかし、米国はこれ(関係改善)を望んでいない」
−−なぜですか。
「なぜなら、南北朝鮮が関係を改善すると、韓国の反米感情が強くなるからだ。米国は南北朝鮮の統一も望んでいない。
一方、中国は経済協力と最終的な統一を含む南北間の関係改善を望んでいる。統一し繁栄した朝鮮半島は、(現在中国
が北朝鮮と国境を接する)中国の東北地区に大きな経済的な利益をもたらすであろう」
−−朝鮮半島をめぐる中国の地域戦略について、お聞かせ願いませんか。
「中国の地域戦略は基本的に韓国の利益になるものだ。(統一に反対する)米国の立場は韓国の利益にならない。どちら
の側が韓国の利益になるか、非常に明らかだ。そのうえ、米国は、経済的大国になっているばかりでなく、軍事力を増強して
いる日本の後ろに控えている」
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000000286 続きは
>>2で。