◇運気抜群の年…中国・瀋陽で結婚イベント業急増
中国で空前の結婚ブームが起きている。
北京や上海といった大都市だと、やり手の結婚プランナーの場合、
取扱件数は3日間に1組の割合にも達する。
地方都市・遼寧省瀋陽市でも、結婚イベントを取り仕切る業者、
「典礼公司」がこの半年で100軒以上誕生した。
「ここのところ1か月に1回、結婚式に呼ばれる。
おめでたいけれど、懐がね……」。友人の結婚式が続く、
瀋陽のOL(26)が苦笑する。
ブームの理由は中国の陰暦にある。
今年は1年に立春が2度ある「双立春」にあたり、運気が非常に良い。
さらに、1年が385日で構成される、特別のうるう年にあたる。
このうるう年は1944年以来という。
この「レアさ」で結婚当たり年となっているのに加え、昨年が結婚に適さない
「寡婦年」だったため、堰(せき)を切ったようなブームとなった。
ところで都市部で1組あたりの結婚関連費は平均10万元(約145万円)に上る。
いきおい結婚業界のサービス合戦は激しくなる。
衣装破れに即応できる裁縫セットや貧血防止の吸水用ストローを持ち、
結婚行事の全行程で新婦を徹底サポートする「新婦秘書」、
誓いの儀式をディスコのノリで盛り上げる「婚礼DJ」などアイデアも様々だ。
記念写真は従来、「地元の公園」など手をかけずに撮ったものだが、
近年は近隣の観光名所まで出かけて撮るなど、凝るようになった。
黒竜江省ハルビンでは欧風建築が立ち並ぶ中央大街の夜景が人気だ。
一方、離婚が増加している。2005年は年間179万組が離婚した。
1980年の同34万組の5倍以上だ。今年のカップルたちは
極めて強いはずの「運気」をいかせるだろうか。
ソース(読売新聞)
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06081134.cfm ▽写真
http://job.yomiuri.co.jp/photo/jo_ne_k06081101.jpg