>>696 泣いている彼女を、俺は冷徹に見下す。手は貸さない。
すすり泣く彼女の声だけが周囲に響く。この場に居るのは俺と、彼女だけだ。
後は1時間前まではヒトだった者達の、骸しか残っていない。
「一つ聞くが」
数分もの間、泣き続けた彼女は顔を上げる。涙はその瞬間も頬を濡らし、嗚咽は止まっていない。
「まさか、まさか俺が慰めてくれるなどと思ってはいまいな?」
だが俺は続けた。己の行為と感情を連動させる様な、そんな人間らしい者はこの場に必要ないからだ。
「泣き止めとは言わん。泣いてても立ち上がれ。銃を執れ。敵を殺せ。
お前はまだ生きているのだろう、死者を悼むのも罪悪を感ずるのも生きていれば後で幾らでも出来る。
お前が敵を一匹殺す度に、助かる命が確実にある」
彼女の肩がびくり、と震える。目の前で殺された子供の表情が、彼女の脳裏を掠めた。
「もう一度言うぞ、立て。お前は、まだ生きているのだろう」
(省略しました、設定は想像にお任せします)
まで読みました。
高木さん、もう少し建設的な議論でもしませんか?