【防衛】陸自、南西方面重視にシフト…仮想敵は旧ソ連から中国・北朝鮮へ/尖閣諸島侵攻などに対処”離島奪還訓練”初公開★2[7/31]

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1ポリリーナφ ★
「深層真相」
陸自 南西シフト 「仮想敵」旧ソ連から北朝鮮・中国へ
「離島侵攻に対処」 特殊任務の上陸作戦

陸上自衛隊が、旧ソ連を仮想敵とする「北方重視」から北朝鮮のミサイル、中国の東シナ
海侵透などに備えた「南西方面重視」に配備の主力を移行させつつある。わが国唯一の
機甲師団、第7師団(北海道千歳市)が「北の守り」を固めているが、平成14年編成の
西方普通科連隊(長崎県佐世保市)が6月、米海兵隊仕込みの海岸上陸訓練を公開し、
日本を取り巻く脅威の変化への対応ぶりを印象づけた。上陸訓練の狙いは何か。
変貌する陸自の現状を報告する。(大塚智彦)

6月6日午後、佐世保市の相浦駐屯地沖2キロの海上。停泊した海上自衛隊輸送艦から
5隻のゴムボートが海岸に向かって進み始めた。

ボートには完全武装した西方普通科連隊の隊員が乗り込んでいる。目指す海岸の300
メートル手前の地点で、足ヒレを装着した屈強な隊員8人が静かに海面に降り、小銃を
担ぎながら横泳ぎで砂浜を目指した。

”離島奪還訓練”。日本で初公開されたこの訓練は、今年1月に同連隊が米カリフォルニ
ア州サンディエゴの米海軍コロナド基地を中心に米海兵隊と共同で実施した実働訓練の
成果を、陸自の全国の各部隊隊員(約100人)に研修させ、併せて報道陣に公開する
目的で実施された。

海面を滑るように泳ぐ彼らは「水泳斥侯」と呼ばれる。夜間、ボートで侵入する本隊の
誘導が任務だ。

上陸後は橋頭堡を築き、上陸地点付近の掃討作戦の先陣役を務めるほか、敵陣地の
偵察、奇襲攻撃後に海岸から離脱する。状況によって、岩場、砂浜と上陸地点を判断
する。

「本来は夜間、闇に紛れて実施する作戦。海岸からの隠密上陸、離脱の習熟が訓練の
目的」という。

西方普連は、主要任務に「九州・沖縄地方に点在する約2500の離島(うち有人島約20
0)の防衛・警備」という特殊任務が初めて付与された部隊だ。

ソース:産経新聞・東京版7月31日14版4面(総合面)
Web上では見ることができないため、記者が確認してテキスト化しました。
前スレ
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1154338515/

>>2-5あたりに続く
2ポリリーナφ ★:2006/07/31(月) 21:46:09 ID:???
>>1
※続き

「離島への隠密上陸」という訓練がどのような事態を想定したものか。訓練幹部は「実戦
状況とは無関係で、米での訓練内容をみせるだけ」と歯切れが悪いが、訓練統裁官の
西方総監部幕僚副長、番匠幸一郎陸将補は「特定の国や地域を対象とはしていない」
としながらも「島嶼部侵攻への対処」と明言する。その”心”は、尖閣諸島をはじめとする
南西諸島方面の離島が侵攻された場合、これを奪還するために投入される陸自部隊の
「上陸作戦」にほかならない。

5月28日、北海道千歳演習場。季節はずれの冷雨と激しい横風の中、90式戦車など
76両が地響きを轟かせ、大地を揺るがせていた。第7師団による模擬戦闘訓練だ。

「唯一の機甲師団として、北東アジアにおける東西対立の第一線に立った北方防衛の
切り札部隊」(第7師団長、庄田豊陸将)だが、冷戦終結とともに北方での着上陸侵攻の
可能性が相対的に低くなり、戦車や重砲主体の重装備の「機甲師団」の見直し論も聞こ
えだした。

第7師団長を経験した森勉陸幕長は「戦車不要論はあるが、本格的な侵攻に備えるため、
一定レベルの重戦力は必要」と存在意義を強調するが、陸自は「北から南へ」と配備の
シフトを急いでいる。

今月11日、北海道、東北の部隊を海自艦艇や航空自衛隊輸送機を使って関東地方に
移動する「南方転地訓練」を開始した。昭和52年から本州の部隊を北海道に移動させる
「北方転地」を実施してきたが、昨年から南方転地が新たに加わった。これも、朝鮮半島
や中国の動向に、柔軟に配備を進めるためだ。

第7師団と西方普通科連隊。「動と静」「重装備と軽装備」「大規模と小規模」と対照的な
訓練の根底で、日本を取り巻く安全保障環境、脅威(仮想敵)の変化への即応態勢強化
が着実に進んでいる。


※仮想敵※
陸海空各自衛隊は、有事の際の自衛隊部隊の運用、作戦計画を記した「防衛警備計画」
に基づいて、それぞれ部隊行動を起こす。だが、同計画について「仮想敵」の文言はなく、
「脅威対象国」と表記されている。周辺諸国の状況や国際情勢の変化から防衛警備計画
では、旧ソ連の侵攻を想定した「北方対処(Z事態対処)」は「極めて小さい」と認定する
一方で、北朝鮮と並んで中国の脅威を想定した「南西方面対処(X事態対処)」に重点が
移されている。具体的には「中国軍の尖閣諸島など離島への上陸侵攻、在沖縄米軍基地
や自衛隊関連施設・基地への攻撃」を想定、西方普通科連隊を含む部隊の移動展開、
突入作戦を計画している。

ソース:産経新聞・東京版7月31日14版4面(総合面)
Web上では見ることができないため、記者が確認してテキスト化しました。
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1154338515/