http://www.sankei.co.jp/news/060828/sha015.htm ★北のニセたばこ、マイルドセブンなど大量 政府が対策へ 〔08/28 02:39〕
■海外で大量に流通している北朝鮮積み出しのニセたばこの中に、マイルドセブンなど日本
の商標を偽造した製品が大量に含まれているとして、政府が対策の検討に乗り出した。■輸
出額は年間1億5000万ドルに上り、金正日政権の維持に貢献しているとみられることから
警察や公安調査庁が治安、外交問題を話し合う「合同情報会議」でも取り上げる方向で、今
後、密造や流通実態の把握を進め、適用法令や刑事・外交上の措置を検討、新たな"対北
圧力"としていく構えだ。■北朝鮮のニセたばこ密造をめぐっては、米情報機関や国務省が
調査。今年4月には上院国土安全保障・政府問題委員会の公聴会で、取り締まり当局者が
詳細な調査結果に基づき、米国のマルボロや日本のマイルドセブンなどのニセブランドたば
この大量密造・密輸の実態を報告した。■在日米政府筋によると、北朝鮮は、各国に投資を
誘致している「羅津・先鋒(ラジン・ソンボン)自由経済貿易地帯」や首都・平壌など約10カ所
に密造工場を置き、年間約20億箱(400億本)を製造しているとみられる。■韓国・聯合ニュ
ースによると、こうしたニセたばこによって北朝鮮は年間5億−7億ドルの収入を上げている
との分析もある。米当局は2005年9月までの約3年間に米国内23州で約1300件、偽造た
ばこの流通を確認している。■日本の関係機関も、渡朝経験者や海運関係者らの証言など
から北朝鮮の羅津港などが積み出し地となっている事実を把握。台湾、中国南部を含む東
南アジア地域で流通しているニセたばこの中に、マイルドセブンなど大量の日本のブランドを
偽造した製品が存在することを確認した。■北朝鮮はニセたばこによって、違法に年間1億
5000万ドル以上の輸出実績を上げていると分析している。■公安当局は、商用で羅津・先
鋒を訪問した人物らが「商品見本」として日本向けに輸出したたばこの一部を入手した。日本
たばこ産業で鑑定したところ、外装フィルムに印刷された製造記号▽パッケージの成形方法
や葉の巻き方−が、精巧な偽造品であることが判明、「葉の香りや味については、一口吸っ
ただけで強い渋みを感じる代物」(公安当局者)だ。■たばこの製造や流通・販売は、たばこ
事業法によって規制され、商品としての取り扱いは登録が必要。違法に製造、販売した場合
には最高で1年以下の懲役などが科される。■だが、「北朝鮮のように、外国で製造した日本
ブランドのニセたばこを第三国に売却している場合、取り締まる法律はない」(警察当局)。こ
のため政府は、対処方法を研究するため、北朝鮮に対する総合的な圧力を検討する拉致問
題特命チームで、すでに現状の分析に着手した。さらに、合同情報会議で議題として取り上
げることで、メンバーの外務、警察、防衛、公安調査など各省庁間の情報共有化を促進し、
対応策を検討する方針だ。
【国内】北朝鮮のニセたばこ、マイルドセブンなど大量 政府が対策へ[08/28]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1156707962/l50 >>178