【インドネシア】インド洋津波復興のODA事業、インドネシア政府から「不透明」の指摘受け再入札[06/12]

1 ：シャイニング記者。φ ★：2006/06/12(月) 10:43:57 ID:???

対インドネシアODA、「不透明」入札やり直し
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2004年末のインド洋津波で被害を受けたインドネシアへの緊急支援事業で、
同国政府から業者選定などを委託された
外務省所管の財団法人「日本国際協力システム（JICS）」（東京都新宿区）が、
道路復旧工事の入札について「技術力の審査途中で基準が変更されるなど手続きが不透明」
と同国政府に指摘され、やり直していたことが読売新聞の調べで分かった。

政府開発援助（ODA）事業で、相手国に入札のずさんさを指摘されるのは極めて異例。
物資輸送などのため緊急性を要する工事にもかかわらず、
入札やり直しで、着工が遅れたうえ、技術力のある日本企業も外れたため、
完成時期は大幅にずれ込む見通しだ。

インド洋津波で、日本政府は道路・河川復旧工事や医薬品などに146億円を無償提供。
資金管理や業者選定などの業務はすべて、
日本外務省の推薦でJICSがインドネシア政府の代理として請け負っている。

問題の工事は、寸断されたり、橋が流されたりしたアチェ州西海岸の道路約122キロの補修。
予算は機材調達を含め47億円だった。入札は技術力の審査後に価格を競う方式で、昨年7月、
〈1〉大成建設〈2〉飛島建設と現地企業のJV（共同企業体）
〈3〉現地企業2社のJV〈4〉別の現地企業2社のJV――の4者が参加した。

JICSは8月、インドネシア公共事業省あての内部文書で、
現地企業だけのJV一つを除き、「技術審査を通った3者で価格競争を始める」と報告した。
これに対し、同省のルスタム・シャリフ次官は同月、JICSへの書簡で、
審査項目の配点を途中で変更するなど不自然な点があり、
他のODA事業に比べて合格点も低くしているとして、「審査は透明性に欠ける」と指摘。
現地企業が有利になるよう、審査基準を変更した点などを問題視した。

JICSは10月、実態に反し、応札各社に「各社とも基準に達しなかった」と説明し、
入札手続きを中止。11月に条件を変えて入札をやり直したが、
日本企業は「現地企業に有利な条件のままでは落札の可能性が低い」として参加せず、
当初、飛島建設とJVを組んでいた現地企業が単独で落札した。

シャリフ次官は「非常に重要な事業で、我々で調査し、懸念を表明した」と話す。
インドネシアでODA事業にかかわる日本人コンサルタントは
「JICSは『日本企業ばかり受注している』という批判を恐れ、審査基準を変えたのではないか」
と指摘している。

JICSの話「入札をやり直したのは、応札企業が我々の要求する基準に合わなかったためだ。
工事は、ほぼ予定通りに進んでいると報告を受けている」

★ ソースは、読売新聞 [日本] とか。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060612i102.htm