http://www.nnn.co.jp/news/060712/20060712007.html ★制裁拡大は境港に打撃 北ミサイル問題 〔7月12日の紙面から〕
■北朝鮮のミサイル発射問題で、鳥取県議会の経済産業常任委員会(横山隆義委員長、
九人)は十一日、経済制裁措置が拡大した場合の境港市内の水産業界に与える影響につ
いて、業界関係者と意見を交わした。業界側は、船主責任保険の加入が義務付けられた昨
年三月以降は北朝鮮からのベニズワイガニ輸入が激減したと説明。さらに拉致事件を背景
に北朝鮮ベニガニは自粛傾向にあるとした上で「業界として困るのは『北朝鮮と境港が一体』
ととらえられることだ」と訴えた。■同市内で開かれた意見交換には同常任委のメンバー六
人と、境港水産振興協会の古徳義雄会長やベニガニの加工会社社長、漁業者ら九人が出
席。冒頭、横山委員長は「経済制裁となれば、いろいろな影響が生じるかもしれない。話を聞
いて対処したい」と呼び掛けた。■これに対し、業界側は県営境港魚市場が今年一−五月
に取り扱った輸入ベニガニは前年同期比約七割減の百七十六トンだった、と説明。一方で、
大手スーパーが北朝鮮ベニガニの取引を避けている実情も伝え、境港の水産物全般に風
評被害が及ぶことへの懸念を示した。■また、ベニガニ加工業者の中には「経済制裁に伴っ
て北朝鮮ベニガニが無くなると、(市場の論理で、日本船が水揚げした)カニの値が上がる」
との心配も。今年からベニガニ漁の休漁期が自然保護のため一カ月延びただけに、加工業
者は「自助努力はしているが、五年も続けばボディーブローのように効く」と訴え、休漁期延
長に伴う融資制度の創設を求めた。■一方、漁業者側も漁船の老朽化に伴ってベニガニの
漁獲、水揚げが困難になるとの見通しを説明。古徳会長は「境港はカニの水揚げ日本一、と
の華やかなイメージを抱かれているかもしれないが、実態は厳しい。その点を理解してもらえ
たと思う」と語った。
【鳥取/カニ】「業界として困るのは『北朝鮮と境港が一体』ととらえられることだ」 県議会経済産業常任委員会[07/12]
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