http://www.ehime-np.co.jp/rensai/chijiku/ren018200607065925.html ★ミサイル連続発射 〔2006/07/06(木)付〕
■きのう早朝、新潟県佐渡島の空に異変があったという。午前四時ごろ、西方が赤く染まってい
たそうだ。「今まで見たことのない色になっていた」と七十四歳の女性は驚き、別の住民も「妙に
明るかった」と証言した▲そのころ、北朝鮮は日本海に向けて弾道ミサイルを発射していた。空
の異変は、その影響なのかもしれない。それにしても北朝鮮は、なぜミサイルを立て続けに発
射したのだろうか。いつものことながら、理解に苦しむ▲午前三時三十二分―。これが一発目の
発射時刻。その六分後、米国は国の威信をかけてスペースシャトル「ディスカバリー」を打ち上げ
ている。偶然とは、とても思えない。北朝鮮流の何らかのメッセージなのだろう▲しかも、この日
は米国の独立記念日。一七七六年、ジョージ・ワシントンが独立を宣言した日だ。三発目に発射
され、米本土の一部が射程に入る「テポドン2号」は失敗したようだが、祝いに水を差す狙いもう
かがえる▲ミサイルの連続発射を受けて、日本政府も手を打たないわけにはいかない。「万景
峰92」の新潟入港を半年間禁止する経済制裁に踏み切った。拉致被害者家族会は前々から
制裁発動を主張しており、望むところだろう。だが、そこには危うさもはらむ▲小泉首相が金正日
総書記と結んだ日朝平壌宣言の行方が気になる。ミサイル発射凍結延長の約束違反は確かだ
が、宣言が反古(ほご)同然になれば拉致問題の解決は遠のくだろう。小泉首相は東ばかりで
なく、西にも目を向けるべきだ。
【論説】「拉致被害者が望んだ経済制裁は危うさはらむ 首相は東でなく西にも目を向けよ」 愛媛新聞コラム「地軸」
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