【中国】11品目で「打撃大」、日本の新食品規制[05/23]

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1hauu@華亨φφ ★

 商務部は22日、日本が今月29日から実施する輸入農産物や食品の残留農薬・
添加物規制強化について報告書を発表した。同報告書はフトネギ、茶葉、ウナギと
その加工品など11品目を「規制強化で特に打撃が予想される」と認定している。
日本は中国にとって最大の農産物輸出先である一方、日本が輸入品の大部分を
中国産でまかなっている品目も目立ち、規制強化に伴いこうした品目の価格が上昇する
可能性もある。約1週間後に迫った規制強化の影響は今後も注目を集めそうだ。

 日本は今月29日から、改正食品衛生法に基づき、残留基準が示されていない農薬や
化学物質が検出された食品の流通をすべて禁じる「ポジティブリスト制」を導入する。
中国産農産物にとって、2005年に前年比7.2%増の79億3,000万米ドルを輸入した
日本は最大の市場。商務部は、中国産農産物の安全性が過去に日本で問題化した
ことなどもあり、同制度の影響を警戒して業界向け講習などを行ってきた。
  
 22日に商務部が発表した「対日農産物輸出リスク評価報告」は、同制度がこれら
品目の対日輸出に大きな打撃を与えると予測。とりわけ、フトネギ、茶葉、ウナギとその
加工品、生マツタケ、生シイタケなど11品目については、打撃を受けるリスクが高いとした。
  
 これら11品目の大部分は、輸出に際しての対日依存度が極めて高いことが大きな理由だ。
中国の農産物と食品の輸出に占める対日依存度自体がともに約30%と高いが、
フトネギは95.3%(05年の金額ベース、以下同じ)、ウナギ蒲焼きが87.2%、マツタケは
90.7%などと、11品目のうちかなりが80%を超えている。
  
 またソーセージ用の皮は、対日依存度は11.3%と低いものの、報告書は日本向け製品の
価格が他国・地域向けに比べはるかに高いと指摘。対日輸出が減れば金額面で打撃が
大きいと警戒感を示した。
  
 商務部が懸念しているのは中国産農産物がポジティブリスト制の基準を満たすことができず、
対日輸出が減ることだけではない。同制度に対応するため中国の輸出企業が検査体制の
大幅強化などを強いられ、生産コストが増大することや、通関時間の延長による事業効率
低下、関連産業への悪影響なども警戒している。報告書は11品目の生産者や流通業者に
対し、対応を急ぐよう求めた。
  
 ■日本での供給も影響か
  
 一方これら11品目の中には、日本での輸入品に占める中国産のシェアが極めて高い
品目も目立つ。100%の生シイタケ、99.2%のフトネギ、98.5%の干しシイタケ、94%の
ウナギ蒲焼きなどだ(数字は05年の数量ベース)。
  
 ポジティブリスト制施行で食の安全は水準向上が大いに期待されるが、こうした対中依存度が
高い品目が中国から輸入しにくくなれば、日本国内での価格上昇や品不足といった事態の
発生も否定できない。今年は日本は天候不順による農作物の不作も懸念されている。
施行後に実際にどういった影響が表れるか。日中双方で関心が高まりそうだ。

ソース:NNA
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-00000002-nna-int
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