http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060701i201.htm ★英男さんの姉が“変心”「無理もないが」日本側複雑 〔2006年7月1日9時6分〕
■【ソウル=石間俊充、中村勇一郎】横田めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者、金英男
(キム・ヨンナム)さん(44)の姉、金英子(キム・ヨンジャ)さん(48)が30日、北朝鮮・金剛山で
韓国同行記者団に対し、29日の会見で英男さんが拉致を否定したことについて、「(北朝鮮に
救助された)可能性がある。弟を信じる」などと、拉致被害の主張を改める発言をした。■英子さ
んは韓国に戻った30日夕、読売新聞の取材に「横田夫妻に話したいことがたくさんある」と語っ
たが、訪朝後の英子さんら家族の姿勢や発言の変化が、今後、日韓の拉致被害者家族の連
携に影響を与える可能性もある。■英子さんと母親の崔桂月(チェ・ケウォル)さん(78)は30日
午前も、英男さんと面会した。今回の再会事業では3回目となる面会は、冒頭から約10分で韓
国同行記者団が退席を求められ、その後は家族だけで行われた。■面会を終えた英子さんは
記者団に対し、「弟から渡された」として、娘のキム・ヘギョン(ウンギョン)さんら家族の写真約
10枚を公開。幼少時のヘギョンさんを抱いた英男さんの写真もあったが、めぐみさんの姿が写っ
たものは1枚もなかった。■英子さんは、めぐみさんの写真も見せるよう英男さんに求めたが、
「結婚式と娘が1歳を迎える誕生日の写真はあるが、持参しなかった」と答えたという。■記者
団から「写真を横田夫妻に渡すのか」と問われると、英子さんは「その気はない。日本も(北朝
鮮との間を)行き来できれば、そうなる(写真を渡される)のではないか」と横田夫妻に訪朝を促
すような発言も。29日の会見で英男さんが拉致を否定したことには、「(北朝鮮に救助された)
可能性があると思った」と理解を示した。英子さんらは、韓国の拉致被害者家族で作る「拉北者
家族の会」の一員だが、「弟から聞いた通りに信じたい」と言い切り、突然、拉致被害の主張を
引っ込めた。■北朝鮮を出発後、英子さんらは、軍事境界線を越えた韓国北東部の高城(コソ
ン)で、今回初めて日本メディアの取材に応じた。だが、訪朝前に比べ表情は硬く、感情を押し
殺して「再会できたのはうれしかった」と述べるにとどまった。その後、読売新聞の取材に答えた
英子さんは、「横田夫妻に会えれば、話したいことはたくさんある」と話したが、具体的な内容を
尋ねると、言葉を濁した。■こうした英子さんらの変化について、めぐみさんの父親、横田滋さん
(73)は「肉親が北朝鮮に残る限り、不本意なことも言わなければならないのは無理もない」と
受け止めていた。■一方、英男さんが面会で、英子さんらに「(めぐみさんが)3歳で交通事故に
遭ったと言っていた」と話したことに対し、母親の早紀江さん(70)は「交通事故は一度もない。
車の接触すらない」と否定し、めぐみさんの「死」を巡る不自然な説明がまた一つ明らかになった。
【拉致】金英男さんの姉が“変心” 「無理もないが」日本側複雑【7/1】
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