http://www.sankei.co.jp/news/morning/28na1002.htm ★拉致集会で批判集中 韓国政府 危うい現状 〔平成18(2006)年5月28日[日]〕
■二十七日、日韓の拉致被害者家族らが連携を深める目的で開催した集会では、韓国政府の
拉致問題に対する姿勢に批判が集まった。韓国側出席者の発言からは対北融和政策を進める
盧武鉉政権の“危うい現状”が改めて浮かび上がった。(中村将)■「盧武鉉政権は『拉北者』
(拉致被害者)という言葉は使わない。『(朝鮮)戦争後に消息不明になった人』と呼んでいる」。
韓国最大野党、ハンナラ党の宋永仙議員はこう言った。金正日総書記がそう要求しているとい
う。さらに拉致問題に取り組もうとするハンナラ党を「親日だ」とも。こうした発言に韓国の被害者
家族らは心を痛めている。■「拉致被害者」という言葉を使わず、北朝鮮の顔色をうかがう姿勢
はかつての日本と同じだ。日本の家族会が結成された平成九年十一月、自民、社民、さきがけ
の当時の与党訪朝団は「拉致疑惑」を「行方不明者の調査」と言い換え、北朝鮮と交渉を進め
た。その後も人道支援の一環として政府は食糧援助を行った。無条件に対北支援を続ける盧
武鉉政権とその点も同じ。■だが、それでは何も解決しないことを日本の家族らは知っている。
■対北融和政策を始めた金大中前大統領が来月訪朝する。「統一問題について話し合う」と公
言しているという。こうしたムードが加速すれば、拉致問題はさらに影が薄くなる。南北離散家
族として、拉致被害者と家族の面会が行われ、問題は収束に向かう−。肉親の情につけこむ
「北」の常套(じょうとう)手段だ。■集会では、韓国側で拉致被害者の象徴となっている横田め
ぐみさん=拉致当時(13)=の夫とされる金英男さん=同(16)=の家族がその標的になるの
ではとの懸念が広がった。増元るみ子さん=同(24)=の弟、照明さん(50)は「会いたいとい
うだけでは、取り戻せない」と語気を強めた。■金英男さんの家族は二十八日に来日する。「こ
れからどんな謀略を仕掛けられるかわからない。拉致の全面解決には忍耐も必要。体に気をつ
けて一緒に頑張りましょうと伝えられる機会があればいいなと思います」。めぐみさんの母、早
紀江さん(70)はそう語る。■「一人ひとりの心の中にある大事なものがひとつになったとき、良
い方向に行くことを私たちは知っています」。早紀江さんの言葉に、日韓連携の真の意味が集
約されている。
【拉致】「拉致問題に取り組むと『親日』非難も」…拉致集会で盧武鉉政権に批判が集中
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1148789441/l50 >>118