>>97 ttp://online.wsj.com/article/SB114617427290237972.html?mod=opinion_main_europe_asia REVIEW & OUTLOOK April 28, 2006
Rocky Relations
WSJ(アジア版、社説);岩だらけの小島をめぐる諍い (概要、要約)
とても人の住めそうにも無いような岩礁のような小島が、アジアの経済のパワーハウスの国々に
こんなに大きな外国嫌悪のナショナリズムを生んでいるとは、一体どういうことなのか?
中国と日本は尖閣列島という沖縄の西部の小さな無人島で諍いを続けているのだが、今度は韓国
のノムヒョン大統領が乗り出してきて、独島を巡って今週の火曜日に日本に対する外交戦争を宣
言した。
これは火山性の岩礁と言った方が正しいような小島で日韓両国の間にある。日本はそれを竹島と
呼んでいる。経済的、文化的な交流は日本が独島を諦めない限り意味が無いとノムヒョン大統領
は言っている。これは例えば両国のFTAはノムヒョン大統領の優先順位からみて数個の荒れ果
てた岩よりも低い位置にあるということだ。
この出来事を不条理に思わせることには、韓国はこの島を実効支配しているので、二人の漁師と
一握りの警官が住んでいる。日本はこの島の近海に、海底観測の調査船を出すことを提案したの
だが、その計画は先週末の日韓の交渉の中で中止されている。
ノムヒョン大統領は竹島問題が起こるや否や、例によって中国共産党の教科書の教えるように日
本の過去の戦争時代の罪状と言うのを引っ張り出してきて糾弾するのに忙しく、日本の領有権の
主張は過去の反省をせず、帝国時代と同じ領土的野心をあらわにしている事の証明だという。
(No sooner had that been resolved than President Roh moved to inflame the situation once
again. Taking a leaf out of the Chinese Communists' book, who never hesitate to drag
Japan's war record into any bilateral dispute, he cited Tokyo's claim to the islands as
supposed proof it hadn't renounced its wartime past and still harbored territorial
ambitions.)
まるでノムヒョン大統領は争いを望んでいるかのように聞こえる?その通り、彼の支持率は5月
31日の地方選挙を前に酷く低迷していてハンナラ党の勝利になると見られていた。そして中国の
ほうは、国内問題から国民の目をそらせるためにジャパン・バッシングを重用している。
悲しむべきことは、こういう騒ぎのおかげで、緊急に取り組まれるべき、より重要な問題が、そ
れは例えば北朝鮮の核問題とかなのだが、ほかにもあるそうした重要問題への注意が外されてし
まうことだ。
それでもノムヒョン大統領は四分の一程度の支持をあてに出来る。それに、この舌戦に取り残さ
れまいとして、北朝鮮が日本と戦う為に、韓国との連携を言い出しているのだ。
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WSJも呆れたのか不条理(particularly absurd)という用語を使っている。所詮は地方選挙
まえの人気取りだろうに、と揶揄しているわけで、かなり批判的。