【中国】 ソロモン諸島で反政府デモが暴動化、チャイナタウンの90%が破壊される[04/21]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1蚯蚓φ ★

ソロモン諸島で起きた暴動は、島全体と南太平洋全域における、中国ビジネスの影響力に
対する感情を際立たせた。

ソロモン島民は、新任のスナイダー・リニ(Snyder Rini)首相に抗議するデモ行進を行った
が、デモ隊が目指したのは首都のホニアラのチャイナタウン地域だった。普段は活気のある
メインストリートは、ほぼ完全に破壊された。

南太平洋群島の中国人社会は、およそ五十万人の人口うち数千人程度で、小さいかもしれ
ないが、重みがある。一部は何代かにわたってソロモンに居住し、その一族や企業は、島で
の生活で重要な部分を占めるにいたった。

しかし近年、同国は中国本土からの新たな流入があり、資金とビジネスを持ち込んだ。
海岸沿いの地所は買い取られてホテルに変わり、レストランと店舗がオープンした。
これは疑う余地なく島民に機会をもたらしたが、一方で低賃金と非倫理的な商習慣といった
ひどい労働条件に対する不満ももたらした。「人々は中国人がここに到着するのを見てい
ました、そして、2週間もたたないうちに、中国人は主要な地所で建物を持つようになり
ました」と、ソロモン・スター紙のジョン・レマーニが言った。
(中略『小切手帳外交』)
暴動は新任のスナイダー・リニ首相の指名に対して火曜日に始まった。リニ首相は前政府で
副首相だった。リニ首相は前首相アラン・ケマケザ(Allan Kemakeza)首相との密接すぎた関係、
汚職疑惑について告発されている。

首相が自分に投票するよう議員を買収するために、中国や台湾の後援者から受け取った金を
使ったと、デモ参加者は訴えている。首相は、これについて怒りをもって否定した。
今月始めに行われた選挙で、この国が新しいスタートを切ることを望んでいた人々の間に
たまっていた欲求不満から暴力があふれ出した。

首都の赤十字当局によれば、木曜日までに主にホニアラの中国人千人以上が移動する手続き
をとったという。四百人以上が二日間に渡る火事と略奪によってすべてを失ってホニアラの
主要警察署に収容されている。「ほとんどの人は、すぐに中国に帰りたいと言っています。
いつどうやってかは、今のところ決まっていません。」と、ホニアラ赤十字のヴィンセント・
オチレットは言った。
(以下略)
ソース:BBCニュース(英語)<Riots highlight China tensions>
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/4930994.stm
写真:
暴動で中国人の多くは家を失った
http://newsimg.bbc.co.uk/media/images/41586000/jpg/_41586722_chinese203ap.jpg
ホニアラのチャイナタウンの約90%は、破壊された
http://newsimg.bbc.co.uk/media/images/41586000/jpg/_41586720_honiara203ap.jpg