【論壇】安倍晋三官房長官と韓日関係を論ずる [04/20]
1 :
やしきのφ ★:
安倍晋三日本官房長官と中央日報権寧彬(クォン・ヨンビン)発行人との対談は14日午前、
東京の首相官邸で行われた。
日本が独島(トクト、日本名竹島)周辺の韓国側排他的経済水域(EEZ)で海洋調査をするといった
事実が明らかになったのは、その日の午後だった。そのため、対談では関連部分に関する質疑は
なかった。しかし、海洋調査事態が表面化し、両国間の話題になってから、権発行人は安倍長官側に
「最近竹島近辺の水域に対する日本政府の海洋調査方針に韓国が大きく反発している。物理的に衝突
する可能性も高い。日本政府はこの問題をどう解決していくつもりか」という内容の書面質疑を追加
して送った。
これに対して安倍長官は「日本側としては、互いに冷静な対応が必要であり、なるべく円満な解決を
図りたいと考え、韓国側とも接触している」と公式の立場を伝えた。
一方、安倍長官は19日、東京で行われた記者会見で「竹島周辺海域に関する日本の海洋調査に対して
韓国政府が大きく反発している」との指摘に「調査は韓国側もするし、互いに冷静に対処することが
大事だ」と述べた。18日には官邸で石川裕己海上保安庁長官に 「国際法によって冷静に対処しろ」
と指示した。安倍長官が小泉首相の下で重要な外交的事案に対する対処を主導していることを示唆する
ところである。
一方では安倍長官を今回の海洋調査方針を企画した人物として指見する声もある。しかし、本人はこれ
を強く否認する。北朝鮮に拉致された日本人横田めぐみさんの夫が拉致被害者である韓国人金英男さん
だとする遺伝子(DNA)鑑定結果を最近発表したのも、安倍長官の意思によるものとしてみる意見も
多い。安倍長官は日本政府と政界にも大きな影響力を及ぼしており、小泉首相に続く次期首相として
最も有力である。
権−今日は官房長官としての安倍晋三氏だけではなく、日本国首相の有力候補としての
安倍晋三氏に対するいろいろな意見を交わしたいと思います。 安倍晋三という政治家
の中には、保守と進歩、強硬と柔軟、国家主義とグローバルリズムといったいろいろ
なイメージが共存しているように見えます。安倍長官本人は自分自身をどう評価しますか。
安倍−私は外交、又は安保において現実に基づいた政策を取り上げている。日本では安保
問題について現実的な発言をするとタカ派という批判を受けやすい。そういう日本の
マスコミでの批判が韓国に伝わってしまっているようだ。私をタカ派と断定している
人々に対して私は、 いちいち反論をしない。
権−小泉首相の後継者選出は単に日本国内の政治問題だけではなく、世界、特に東アジア
地域に深い関心事です。 これから首相になったとしたら、神社参拝に関してどのような
姿勢を示されるつもりですか。
安倍−我々日本は60年前から、歴史に対する反省のもとで、自由と人権を守って世界平和に
貢献する国を目指してきました。韓国ともそういった反省のもとで、関係を築いてきました。
このような姿勢は、これからも変わりないと思います。靖国神社参拝は、そのような反省を
否定するのではなく、戦後日本が歩いてきた道を否定することでもありません。そこを参拝
するのは、戦没者追悼の伝統的な形であるだけです。誤解を呼んでいるようでしたら、それを
解く努力をしていくべきだと思います。もちろん、過去の歴史というものが存在するわけ
ですから、韓国の方々が(靖国参拝に)反発することも理解できます。そのような点から
「私は靖国神社に行きます」という宣言をするつもりは全くありません。
権−戦没者に対する追悼はするべきだと思います。しかし、A級戦犯が問題になります。靖国
には本人の意思とは関係なく、韓国人の2万人ほどが合祀されています。第2次世界大戦の
戦犯に対して戦犯扱いをしないと、米国対日本の関係にも問題が生じると思います。その
ような観点から、過去のことに関する感情的な処理を合理的に解決する案として、分祀が
最も適切だと思います。
>>2に続く
3げと
4 :
やしきのφ ★:2006/04/21(金) 12:34:38 ID:???
>>1より
安倍−日本内部でもそのような主張があります。しかし、現在私は政府の官房長官といった
立場でおり、憲法20条には「政府が信仰の自由を侵害してはいけない」という条項が
あります。
したがって、靖国神社が自ら決める問題であって、私がこうしろああしろと言えない立場
であることを理解していただきたいと思います。
権−日本の日本経済新聞、中国の新華社通信社、そして弊社が共同パートナーになり、今年
の2月12日から3日間‘日中韓賢人会議’を開催しました。この会議で得た共通の結論は
1.各国が内部の政治的な立場から離れ、3カ国共通の関心事に接近していく
2.過去志向的な否定的思考から逃れ、未来志向の肯定的思考でアプローチしよう
3.宣言的呼びかけにこだわるのではなく、本当に具体的な実践案を論議していこう、
ということでした。3カ国がこのような観点から問題を解いていくとそれほど難しいことも
ないと思いますが。
安倍−日本は過去に対する反省と、謙虚な姿勢を持って臨んでいきますが、(韓・中・日
3カ国ともに)これを政治・経済問題に引き入れないことも大事だと思います。韓国と日本は
自由・民主主義と人権尊重、法律の支配といった共同の価値基準を共有しています。3カ国は
切っても切れない関係であり、アジア的な価値観、互いに協力しながら生きていく共生の
価値観を持っています。
権−今おっしゃた観点から、もし首相になったら韓・中・日首脳会談の開催を提案する意思は
ありますか。
安倍−以前、「アセアン+3」会議の際、韓・中・日首脳会談というのがありました。日本と
しても可能であれば、(韓・中・日首脳会談の提案を)したい思います。
権−しかし、日本の現外交政策は、米国を重視し、アジアを軽視するといったものではあり
ませんか。また、アジア政策においてもインドとオーストラリアを引き入れる半面、韓国と
中国は軽視しているように思われますが。
安倍−日米同盟を確実にしようとすることは、韓米同盟に対して韓国人たちが考えるのと同じ
ようなものだと思います。また、インドとオーストラリアをアジアの枠の中に引き入れる
ことは、韓・中・日ともに経済的に役に立つことです。現在、韓日首脳対話が中止されて
いますが、日本はいつでも対談に応じる意思があります。
権−韓国の対北朝鮮問題には2つの対立した視点があります。1つは「同じ民族だから和解
・協力しなければいけない」といったもので、もう1つは「戦争を起こした集団への協力
と援助は一切してはいけない」といった憎悪と怨恨の視点です。金大中政府以降、2つの
対立した視点を1つに合わせ、「和解協力と外交安保を重視する」という「Two−Track」
政策を取っております。昨年の夏、韓国で開かれた韓日フォーラムに出席した田中仁
元外務省審議官はどうして日朝交渉にこだわりますか」という私の質問に次のように答えました。
「南北分断の責任は日本の朝鮮強占と無関係なものではないと思う。過去の日本の歴史の
過ちに対する反省として対北朝鮮関係に誠意を尽くそうと思った」と述べたことを覚えて
おります。このように、日本内でも対北朝鮮交渉をするべきだという意見と、拉致問題が
解決する前には交流・協力をしてはいけないといった2つの対立した流れがあるようですが、
安倍長官は対北朝鮮問題を「Two−Track」として解決する意向はありませんか。
>>3-5の間?
5 :
地球市民:2006/04/21(金) 12:34:57 ID:Oucszpsz
6 :
やしきのφ ★:2006/04/21(金) 12:35:43 ID:???
安倍−対話と圧力を通して問題を解決するつもりです。対話をしないと問題は解決できません。
したがって、北朝鮮とは「拉致問題」「安全保障問題」、そして過去の清算を含めた「国交
正常化問題」といった3つのTrackから接近していこうとしています。しかし、残念
ながらなかなか進展がないですね。
権−拉北者問題に対して日本政府は攻撃的に対応し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)委員長
の是認と謝罪を得ることができました。一方、韓国は協力と対話の方に力を入れすぎて、正当な
要求すらできませんでした。しかし、横田めぐみさんの夫が韓国人拉北者の金英男である事実が
明らかになった以降、韓国政府も拉北者問題を経済支援問題と連携する方向に進めています。
したがって、韓国と日本が協力作戦を繰り広げるのも効果的ではないかと思います。
安倍−そのとおりだと思います。両国の拉致問題全般に対して協力することはたくさんあります。
ぜひ協力するべきです。
権−韓日自由貿易協定(FTA)が1年ぐらい会議さえ開けない状態でいます。
安倍−韓日FTAは両国ともに大きな利益につながります。互いにその点をよく認識して
います。しかし、個別問題を論議すると、互いに激しい異見と政治的な問題が発生します。
私も関連当局に韓日FTAを必ずスピードアップさせるよう、指示しております。
権−私の個人的な観点から 韓国社会の問題点を挙げるとしたら、消耗的な理念論争、変化の
速度が速すぎる点、若者の失業問題などが挙げられます。安倍長官が考える日本社会の問題点
は何ですか。そして、その解決策は何だと思いますか。ちなみに、小泉首相は郵政民営化改革
を推進し、実現しました。もし、安倍長官が首相になったら、いちばん力を入れて実現したい
改革のテーマは何ですか。
さらに続く
7 :
やしきのφ ★:2006/04/21(金) 12:36:06 ID:???