【拉致問題】横田めぐみさんと別人の「遺骨」 北朝鮮が返還再要求【4/4】

このエントリーをはてなブックマークに追加
418(-@Д【asahi.com】Д@-)さん
http://www.asahi.com/paper/editorial20060517.html

★【社説】 〔2006年05月17日(水曜日)付〕
★拉致家族 共感の輪を広げたい

■「めぐみちゃん。お父さんです。しばらく会わないうちに白髪が増えました」■ソウルを訪れた
横田滋さん(73)は北朝鮮向けのラジオ局でマイクに向かい、娘の名を呼んで語りかけた。きの
うは金英男さんの母の崔桂月さん(78)と初めて会った。■中1だっためぐみさんが北朝鮮の工
作員に拉致されて29年近い。翌年には、韓国の海岸から高校生だった英男さんも北朝鮮に連
れて行かれた。■そんな境遇のふたりが共に暮らしていた可能性が大きい。めぐみさんの娘ら
のDNA鑑定でわかった。横田さんの訪韓はこの結果を受けたものだ。■白髪になった横田さん。
顔に深いしわが刻まれた崔さん。連れ去られた子をともに思い、いたわり合う。そんな姿を見て、
拉致という犯罪の非道さを改めて思わざるをえない。■韓国では「拉北者」という。戻ってきた人
も少なくないが、まだ485人が残っている。英男さんのような典型的な拉致もあれば、北に乗っ
取られた大韓航空機の乗員・乗客もいる。多くは出漁中に拿捕(だほ)・抑留された漁民たちだ。
■この問題に対する韓国内の関心は低かった。分断によって生き別れた「離散家族」が南北の
人口7千万のうち1千万人にのぼると言われる現実があるからだ。■韓国民にとってはそれ自
体が身近な悲劇であり、拉致の深刻さは相対化されがちなのだ。拉致に焦点を当てる日本に
対し、「日本だって、植民地時代に多くの朝鮮人を連れ去ったではないか」という目で見る韓国
人も少なくない。■ただ、めぐみさんと英男さんの件で、取り巻く状況は少しずつ変わってきた。
横田さんと崔さんの対面を韓国メディアは大きく報じている。拉北者問題に消極的な政府を責め
る論調も増えてきた。■そうした批判を意識してか、韓国政府は先月下旬、北朝鮮との閣僚級
会談で問題を取り上げた。■国際社会も視線は厳しくなった。アナン国連事務総長は訪問先の
ソウルで拉致を非難した。国連総会は北朝鮮の人権状況を批判する決議を初めて採択している。
ブッシュ米大統領はめぐみさんの母、早紀江さんらと面会して北朝鮮への強硬な姿勢を見せた
ばかりだ。■しかし、北朝鮮への態度には隔たりも大きい。横田さんたちは制裁で圧力をかける
べきだと言い、韓国政府は融和的に臨んで解決していこうとの立場だ。■どちらか一方の方法
だけで展望が開けるとは思えない。やはり、対話と圧力を組み合わせて解決を迫るのが現実的
なアプローチではないか。■拉致問題だけを動かそうとしても難しい。北朝鮮の核問題や日米と
の国交正常化などを含めた包括的な戦略が必要だ。■それには日米韓の連携が欠かせない。
そういう大事な時なのに、日本と韓国の政治関係は凍りついている。こんな関係にしてしまった
両国の政治家の責任は極めて重い。

【朝日】拉致家族、共感の輪を広げたい…「戦前日本も朝鮮人を連行」という主張も紹介
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1147858391/l50 >>389