http://www.sankei.co.jp/news/060419/sei102.htm ★「携帯輸出」中古でも書類提出義務 北への圧力 〔04/19 21:03〕
■財務省は5月1日から日本に寄港する外国船舶乗組員が私的な土産として国外に持ち出す
中古品の「携帯輸出」について、申請書類の提出を求めるなど手続きを厳格化することを決めた。
通関品の監視強化が目的だが、現行法の枠内で北朝鮮に対する圧力を強める狙いがある。
■財務省幹部が19日の自民党拉致問題対策本部(本部長・逢沢一郎幹事長代理)の会合で
明らかにした。■財務省関税局によると、これまで船舶乗組員は私用目的のほか、30万円以
内の物品であれば口頭で申告するだけで通関でき、中古の電化製品や自転車などを大量に国
外に持ち出すことが可能だった。■財務省は通達を改正して簡易通関の適用範囲を狭めること
を決めており、私用目的以外の物品については一般的な通関手続きと同様に名称や数量、価
格などを書面で申告し、許可を得ることが必要になる。関税局は「口頭の申告であっても厳重に
検査をしているが、今後も関係機関と連携しながら、やっていきたい」(幹部)としており、今回の
改正で薬物や拳銃(けんじゅう)などの密輸対策だけでなく、北朝鮮へのヒトやモノの流れに対
する監視を強める効果が期待できる。■また、自民党拉致問題対策本部は同日、日本人拉致
被害者の横田めぐみさんの夫が韓国人拉致被害者の可能性が高いとする政府のDNA鑑定結
果を受け、日韓両国の議員同士も連携を強める必要があると判断し、近く韓国を訪問する方針
を決めた。公明党にも呼びかけ、与党国会議員団として訪韓することも検討する。