<現代車、政界工作資金に数百億ウォン >
現代(ヒョンデ)自動車グループの本社と系列会社の(株)グロービスなどが、数百億ウォン台の秘密資金を作り、この資金のうち少なくとも数十億ウォンを金大中(キム・デジュン)政権はもちろん、
現政府の中心的要人に対するロビー資金として流用した手掛かりを検察が確保したことがわかった。
金融界の大物ブローカー、金在録(キム・ジェロク)氏(43/拘束)の政界・行政関係者へのロビー疑惑を捜査している最高検察庁の中央捜査部(部長・ 朴英洙(パク・ヨンス))は26日、現代自動車グループの本社と系列会社に対し家宅捜索を行い、
押収した資料から関連容疑を一部確認した。
検察は、現代自動車グループが2000年、「王子の乱(故・鄭周永(チョン・ジュヨン)会長の生前に鄭夢九(チョン・モング)、鄭夢憲(チョン・モンホン)2人の息子が経営権争いを繰り広げた事件)」以降、現代グループから分社した際、
現代商船を支援する政府側とのトラブルを起こし、この過程で金氏を動員して政界や行政関係者にロビーを行ったという具体的情報や手掛かりを確保し捜査している。
検察は26日、およそ100人の捜査官を投入し、ソウル良才洞の現代自動車グループ本社の総括事業本部と財務・会計チームの事務室とソウル元暁路に位置する(株)グロービス、京畿道・利川市に位置する現代オートネットから各種の書類とコンピューターなどを押収した。
検察は、現代自動車グループがモジュール化(部品工場の系列化)に向け、8か所だった部品工場と系列会社をおよそ40か所に拡大する過程で、金在録氏が大きな役割を果たした事実も確認した。
現代自動車は、法定管理またはワークアウト(企業再生制度)に入った起亜(キア)自動車系列の各部品系列会社を買収・合併する過程で金氏を動員し、その見返りとして金品の受け渡しがあったと検察は把握している。
最高検察庁の蔡東旭(チェ・ドンウク)捜査企画官は、「検察の捜査対象は、1998年12月に締結された現代自動車による起亜自動車の買収問題ではなく、その後のロビー問題」とし、
「今日の家宅捜索は、現代自動車グループ全体を狙っているわけではない」と明らかにした。
検察は現代自動車グループの世襲体制と関連した捜査かという質問に対して、「今のところ、それはない」と強調したが、捜査が結果的に現代自動車グループの世襲体制に影響を及ぼすかどうかが注目される。
他の検察関係者は「現代グループの中核系列会社のグロービスを捜査すれば、現代自動車の世襲体制も捜査の対象とならざるをえないだろう」と明らかにした。
検察が、大手企業の本社に対して家宅捜索を行うのは、2003〜2004年の最高検察庁による大統領選挙違法資金の捜査以来のことで、政界や経済界に少なくない波紋を呼ぶものと見られる。
ソース::朝鮮日報
http://houchi.net/nph-nullpo.cgi/010010A/http/japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/27/20060327000018.html