【韓国】 初の女性首相指名、韓さんは知日派の運動家 [03/24]

このエントリーをはてなブックマークに追加
61エラ通信
どういう人間なのかは、これ見れば一発でわかる(2/2)
加害者意識薄い

 日本社会へのもどかしさの背景には、なぜ、過去の歴史を真摯に捉え、アジア諸国との信頼の基礎を築こうとしないのだろうかという思いがある。
 日本の歴史認識と過去の清算を阻害している大きな要素の一つは、日本の人々がアジア太平洋戦争当時の被者意識を持っていながらも、
逆に日本がアジアの多くの国々を侵略し、朝鮮を植民地として支配したという加害者意識が希薄であることではないか。

 朝鮮半島と日本に生きる私たちが、真の和解と信頼の中で友人となるためには、朝鮮半島と日本、在日の市民の間で被害の記憶と加害の記憶をつき合わせ、
真摯な歴史対話の機会を制度化する必要がある。
 日本の政治家たちの歴史をめぐる妄言は、1940年代から続いている。韓国の人々が歴史の痛みを忘れる頃になると政治家の妄言により昔の傷を蒸し返す。
 「韓国の経済発展は日本の植民地支配のおかげだ」「36年間の支配は搾取ではなく、善意によるものだ」「日本軍『慰安婦』は強制ではなく、お金儲けのために好きで行ったのだ」
という趣旨の発言が絶えない。これまでの小泉内閣の閣僚の中にも妄言スターが何人もおり、そういったことが私たちの心を傷つけている。

女性の役割大きい

 東アジアの未来を開き、平和を実現するためには、誰が、どのような役割を担うべきだろうか。
これからの60年の新たな出発では、政府や国家レベルでなく、市民や民衆が前面に出なければいけない。
そうしてこそ、侵略と支配に満ちた過去100年間の悪循環を断ち切ることができる。私はそういう意味で、東北アジアの平和について共に考え、
解決方法を模索するための制度、システムである「民衆と市民の平和共同体」の形成を提唱したい。

 このような市民運動の中で女性の役割は何よりも重要である。多くの場合、女性は男性より持たざる者であり、利害関係から自由であることが多い。
そのため社会をありのままに正しく見ることができる。また、女性は命を生み育む性として、相対的に男性より平和と生命になじみやすい存在である。
命の尊さを身を持って体験する女性の感性を通して、平和運動においても女性が積極的な役割を果たすことができる。
[朝鮮新報 2005.9.24]