大相撲春場所は11日目の23日、大関を狙う全勝の白鵬が、綱取りに失敗した栃東にいいところなく敗れた。
左四つから魁皇を力強く寄り切った朝青龍とともに1敗。
土俵際で粘りを見せた若の里が2敗を堅持。3敗は取り直しの末に安美錦を破った琴欧州ら3人。
1敗 朝青龍、白鵬
2敗 若の里
3敗 栃東、琴欧州、旭鷲山
<ひと言集>
○雅山 (3大関を倒して勝ち越し)すんなり(勝ち越し)決まってよかった。
○琴光喜 (勝ち越しは)うれしいけど、優勝争いの中に入っていかないとね。
○若の里 相撲内容よりも二けた勝ってうれしい。優勝は全く考えていない。けがする前の地位(関脇)に早く戻りたい。
○琴欧州 (物言いが付き)僕が攻めてたので自分かなと思った。取り直しでひざの状態?(痛いので)後ろに下がれない。
◇師匠の助言で下から攻める本来の相撲 栃東
今場所での綱取りに失敗しても栃東の気持ちは切れていなかった。
栃東自身が「これこそ自分本来の相撲」という内容で、全勝の白鵬に土をつけた。
立ち合いで白鵬が2度突っ掛けた。「焦っているのが分かった」と栃東。
仕切り直しの3度目は、栃東の呼吸で立った。低く当たると、白鵬に命綱の左前みつを取らせなかった。
下から押し込むと、白鵬は苦し紛れの張り手。栃東は体を丸めてこらえ、さらに下から攻める。
最後は右はず押しで白鵬に万歳をさせ、土俵下に落とした。
「左を取らせないようにした。突っ張ってくるのは分かっていた。休まずに前に出ることができた」。
久しぶりに狙い通りの相撲が取れた。
前日の魁皇戦で3敗目を喫し、今場所後の横綱昇進は消えた。
相撲の内容も腰高で一方的に寄られ、悔いが残った。この日の朝げいこ。
実父で師匠の玉ノ井親方から助言があった。
「自分の相撲は、下から行く相撲だろ」。この一言が栃東に低く下から攻める本来の相撲を思い出させた。
あと3番、すべて勝てば来場所での綱取りに望みを残す。
「まだチャンスはあるので、最後まで(自分の相撲を)取りたい」。白鵬ともに昇進がかかった場所。
白鵬だけに主役を譲るわけにはいかない。
<花道>
○…前日、白鵬に上手出し投げで敗れた朝青龍。
「あんな負け方して悔しかった」と、前夜は「ガバガバ飲んだ」と荒れていた。
結び前、その白鵬に目の前で土がつき、「(優勝決定戦で)もう一度やりたい気持ちが強くなった」。
立ち合いで右上手十分も、相手は怪力の魁皇。「胸を合わせると重いから自分から先に出た」。
間髪入れずの攻めで一気に寄り切った。優勝争いに話が及んでも「まだ先は長いからね。
とにかく一生懸命取るしかない」。出る言葉は慎重だった。
○…完敗で連勝が止まった白鵬は苦笑いで引き上げてきた。二度つっかけて待った。
その後、仕切り線から大きく下がって立ったが、これが失敗。伸ばした左は突き放されて届かない。
下から押し上げてくる栃東の押しに辛抱できず、二度も引いて墓穴を掘った。
「焦っちゃいなかったけど、かち上げていけば良かったかな」と反省の弁。
相撲にならなかったのがよほど悔しかったようで、「優勝も終わりだ」とぽつり。
最後は気を取り直したように、「あと一番勝てばいいと思うので頑張ります」。
まず大関昇進に照準を合わせる心境を語った。
Yahoo!スポーツ 大相撲ニュース(毎日新聞)
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スポーツch
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