>>200 続き(中略)
それにしても、韓国は日韓大会四位という成績に高い代償を支払わなければなら
なくなった。その原因は、前述した「空気の読めなさ」にあるのだが、唯我独尊的な
<ウリナライズム> が、東アジア外交でも韓国の孤立化を招き、日本とは民間レベ
ルで <嫌韓流> を惹起させる材料を作り続けている現状が見えてくる。韓国サッカ
ーが強かったのは、じつは反日のためだったという韓国サッカーのアイデンティティの検
証が、今、まさに、彼らに必要とされているのだ。
自国サッカーリーグやスポーツ文化の発展なくして、韓国代表が本当の意味での世
界の強豪になることはあり得ないからだ。
それは、そのまま日本を絶対化せず、相対化することで真の日韓関係の成熟と構築
がもたらされるということに繋がっている。逆に言えば、教科書問題、靖国問題で日本
を非難する間は、韓国代表の世界への飛躍は望めないのである。
(略)
「東アジアのバランサーになりたい」と盧武鉉大統領は言ったのだが、韓国の指導者
の頭の中にこそ、バランサーが必要なのだ。