◇豊かさあこがれ 中国人花嫁来日 長浜2園児殺害容疑者
長浜市で幼稚園児2人が殺害された事件で、滋賀県警捜査本部(長浜署)に
殺人容疑で逮捕された谷口充恵容疑者(34)=中国名・鄭永善=は、6年半前に
中国東北部(旧満州)の黒竜江省から日本に嫁いできた。県警の調べ官に
「いい暮らしがしたかった」と来日の真意を漏らしたという。最近の統計では、
男性が選ぶ国際結婚の相手は中国人が最多。業者が仲介、1件数百万円とされる
「花嫁ビジネス」の現場を訪ねた。
JR長浜駅からほど近い市の中心部に「結婚へのいざない」と書かれたオレンジ色の
さび付いた看板がある。「独りぼっちにならないように配慮したつもりなんですよ」。
谷口容疑者と夫(47)の結婚をあっせんしたという初老の元業者は、
物腰柔らかに語り始めた。
県北部の農村で40−50代の未婚男性に声を掛ける中で「頭の良い日本語が
話せる女性」を希望する夫と知り合った。「ふっくらして、おおらかで明るい男性」を
望む谷口容疑者と「条件はぴったりだった」という。
■多い黒竜江省出身
谷口容疑者は農村出身で7人きょうだいの末っ子。調べに「貧しかった」と述懐している。
元業者によると、結婚当初は夫の両親と同居、幸せそうな暮らしぶりだった。
来日する中国人女性のほとんどが黒竜江省出身者だ。経済成長を続ける中国で
発展から取り残され、貧しさから逃れようと多くの女性が日本行きを望んでいるという。
結婚にかかった費用について元業者は言葉を濁すが、谷口容疑者の実家へ100万円の
結納金を渡し、3回の現地訪問でもその都度、中国人仲介者に100万円ずつ
支払ったという。元業者への謝礼や諸費用も夫側が負担した。2年半前から約80組を
仲介した「チャイナブライダル」(岐阜県美濃加茂市)によると、男性側は通常、渡航費も
含め計200万、業者によってはそれ以上を支払う。登録した男性は写真や書類で
5、6人を選び、2泊3日程度の日程で中国で見合い。再び現地を訪れ式を挙げる。
成婚率はほぼ100%という。
■言葉の壁、離婚も
一方で「日本になじめない」と供述した谷口容疑者同様、言葉の壁や生活習慣の違いに
悩む人も少なくない。「夫の態度が急に冷たくなったが、言葉が通じず話し合えない」。
大阪府門真市で中国人の相談に乗る台湾出身の高尾莉娜(りな)さん(48)は昨年末、
涙声の電話を受けた。
中国人向け新聞を発行する「関西華文時報」(大阪市)にも昨年、食堂経営者の妻(30)から
「朝から晩まで働かされ自由がない」との相談があった。高尾さんは「夫や家族の理解がないと、
若い女性は精神的に参ってしまう」と指摘する。
来日直後に行方が分からなくなるなど、最初から日本への定住が目的だったとみられるケースもあり、
破たんも相次いでいる。厚生労働省の統計によると、2004年の日本人男性と中国人女性の
婚姻件数は1万1915件。離婚件数は4386件で、単純計算では約3分の1が別れていることになる。
ソース(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006030600018&genre=C4&area=S20 関連スレ
【滋賀園児殺害】朝日新聞、最後まで「谷口充恵」容疑者の疑問〜特落ちではなく意図的か[2/26]
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