【国内】 川崎の精密大手 核関連機器を不正輸出 警視庁、あすにも強制捜査 北に流出か [2/12]

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1miya@miya13φ ★
核兵器開発に転用可能な精密測定機器「三次元測定器」を中国とタイに無許可で輸出していた疑いが強まったとして、
警視庁公安部は外為法違反(無許可輸出)の容疑で十三日にも、川崎市の大手精密機器メーカーの強制捜査に乗り出す方針を固めた。
警視庁は三次元測定器がタイなどを経由して、北朝鮮に流出していた疑いがあるとみて調べている。
同社製品はIAEA(国際原子力機関)がリビアで核査察した際に発見されており、警視庁が捜査を進めていた。

調べでは、このメーカーは平成十三年、外為法の輸出貿易管理令などで輸出が制限されている三次元測定器と、
付属ソフトウエアを経済産業相の許可がないまま中国とタイに輸出していた疑い。
三次元測定器は核兵器の製造過程で重要なウラン濃縮用の遠心分離機の管理などに利用される。

このメーカーが製造した精密測定機器は、リビアの核開発疑惑をめぐって最高責任者のカダフィ大佐が
核兵器や化学兵器を含む大量破壊兵器を開発していたことを認め、廃棄に同意したのを受けて、
IAEAが二〇〇三年十二月から〇四年三月にかけて行った核査察の現場で発見されていた。
アルファベットで社名が記された同型の三次元測定器と「円筒形状測定器」「形状計測器」の三台で、
リビア国内の核開発研究所から見つかり、問題となった。

いずれも第三国を経由してリビアに流入したとみられ、IAEAからの通報を受け、
警視庁では外務、経産省と連携して関係国に捜査員を派遣するなど同社製品の供与先について捜査を進めていた。

リビア政府はIAEAに、「核開発関連機器を国際的密売市場『核の闇市場』で調達した」と説明しており、
警視庁は「核の闇市場」を通じてリビアに流出したとみている。

これまでの調べで警視庁は、このメーカーの三次元測定器が、
タイなどを経由して北朝鮮や「核の闇市場」に流れていた疑いが強いとみており、解明を図る方針だ。
平成十五年には、核開発に転用可能な「直流安定化電源装置」を無許可で北朝鮮に輸出しようとしたとして、
外為法違反容疑で警視庁が摘発した商社が、経産省のチェックを逃れるため、
タイの企業を迂回(うかい)して北朝鮮に不正輸出を図っていたことが明るみに出たケースがある。

このメーカーは昭和九年創業、十三年設立の国内最大手。
中国やベトナムなど共産圏や、インドなどの核保有国を含む海外二十三カ国に拠点を構えている。

そおす:http://www.sankei.co.jp/news/morning/12iti001.htm