◇中国、ネット統制強化か 「違法」76サイト閉鎖
【北京=福島香織】中国国家版権局は六日までに、著作権侵害の疑いでウェブサイトの
取り締まりを行った結果、百七十二件を摘発し、七十六サイトを閉鎖させたと発表した。
国営新華社通信が伝えたもので、中国がこれほど大規模な違法サイトの摘発を
発表したのは初めて。これらサイトが、発禁ソフトの発信源とみられることから、
著作権保護の姿勢をアピールすると同時に、ネット情報に対する統制強化をさらに
進める狙いがあるようだ。
今回の取り締まりは、中国の情報統制を管轄する共産党中央宣伝部の主導で公安省、
情報産業省、国家版権局など八部門が合同で昨年十月十日から開始し、国内の
四百五のサーバー(ネットワークに接続されたホストコンピューター)を捜査した。その結果、
著作権侵害にかかわったとして、三十九のサーバーと違法所得三万二千元(一元=十四円)を
押収。さらに、百三十七のサイトについて管理者にコンテンツの削除を命令。二十九のサイトの
管理者に罰金計七十八万九千元を科し、十八サイトについては刑事事件として警察が立件した。
中国には作者に無断で小説や論文、映画、音楽などを転載し、これらコンテンツを
ダウンロードできる海賊版サイトがあふれており、国家版権局は「今回の成果は
国内外の著作権人からも高い評価を得ている」と意義を強調した。
ただ、閉鎖されたサイトの詳細は発表されていないことから、国内で発行禁止となっている
書籍や情報など、当局に都合の悪いコンテンツをダウンロードできるサイトの取り締まりが
目的ではないかとの見方もある。北京では最近、中国青年報の付属週刊紙
「冰点周刊」停刊への批判意見を掲載したサイトやブログに対し、当局から内容の
削除を求める指導や呼び出しが相次いでいるといい、あるユーザーは
「メールのやりとりまで注意された。取り締まりが異様に厳しくなった」と訴えた。
〇四年にもポルノサイト摘発の名目で、大規模な反体制サイトの取り締まりが行われた。
中国では民主主義など西側社会の価値観、体制批判、農民暴動の実態、台湾、チベット、
法輪功問題など「社会の安定を損なう」情報は自由に発信できず、こういった情報を掲載した
海外サイトへのアクセスもできなくなっている。
これに対抗し、当局の統制システムをくぐり抜けることができるソフトが、
ダウンロードサイトを通じて、多くのネットユーザーに配布されてきた。
ソース(goo 産経新聞)
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20060207/m20060207000.html 関連スレ
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