産経新聞(共同) 2006年1月28日 17:45
東アジア以外で初めて高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の感染者を出したトルコ。
感染者は短期間で増えた一方で死亡率はアジアの3分の1程度にとどまるなど流行の様相
が違い、ウイルス遺伝子にも変異が見つかった。ウイルスが人への感染に適応し広がって
いく前兆なのかどうか、世界保健機関(WHO)が分析を急いでいる。
トルコで家禽(かきん)の鳥インフルエンザが初めて見つかったのは昨年10月。北西部で
始まった流行は、年末までにほぼ全域に拡大した。人への感染を当局が確認したのは今年
1月初め。17日までに患者は計21人(うち死者4人)に増えたが、その後は止まっている。
トルコでの死亡率は19%と、アジア平均(55%)のほぼ3分の1。発見が早く、治療薬
のタミフルが効きやすい発症48時間以内に治療を始められるからなのか、それともウイルス
が人に適応し始めた場合に予想される症状の軽さが原因なのか、結論は出ていない。
トルコの患者1人から遺伝子変異のあるウイルスが見つかったことも気掛かりだ。感染の
第一歩となる細胞への付着にかかわる遺伝子のアミノ酸が1カ所、セリンからアスパラギン
に変わっていた。
このわずかな変異は中国福建省への旅行後に発病した香港の父子のウイルスでも見つかり、
鳥よりも人の細胞に付着しやすくなることが分かっている。WHOの専門家は「今の段階
では、これらがどんな意味を持つのか判断できない」と話しており、今後の検査結果に注目
している。
http://www.sankei.co.jp/news/060128/kok068.htm 関連スレ
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1138194989/l50