「任せて総合して判断する」
06W杯ドイツ大会でもう一度の「反乱」のため、海外合宿トレーニングに乗り出した
ディック・アドフォカート(59)監督の太極戦士の練習方法が徐々に明らかになっている。
アドフォカート監督は、02韓日W杯で4強神話を創り出したヒディンク元監督のように、
緻密かつ体系的な方法で韓国サッカーの可能性を着実に高めている。
▲緻密で体系的に…独り善がりはない
まずコーチングスタップの役割を分担して任せた。
「アドフォカート号」の核心参謀のピム・ファーベーク首席コーチはサッカーに関する全ての
技術的、戦術的練習プログラムを作って指揮する役割だ。
パスの練習、セットプレー、ミニゲームなど、選手たちが飽きない練習プログラムを開発している。
アフシン・ゴトビーコーチは韓国はもちろん、相手チームに対するテクニック分析と
選手たちの体力補強を受け持っている。
映像資料をきめ細かく分析して「知彼知己」のデーターを作り、選手たちの戦術理解度を高めている。
練習の時は、ジョギングから選手たちと一緒にしながらストレッチングと各種補強トレーニングまでさせている。
洪明甫(ホン・ミョンボ)コーチは、監督と選手の間のコミュニケーションの通路だ。
選手たちの悩みを解決する役割もしている。
練習の時や試合の時、守備ラインに問題があれば、直接出て指示したりもする。
アドフォカート監督は選手たちの体力補強のため、専門トレーナーを迎え入れる予定だ。
アドフォカート監督はコーチに全権を与えた後、上がってくる情報を持って、
選手起用と戦術運用の最終判断を下す。しかし、コーチングスタッフと
頻繁に対立していたヒディンク元監督のように独善的ではない。
アドフォカート監督は、重要な決定する時はいつもコーチングスタッフの意見を聞いて
判断していると、洪コーチは伝えた。
▲優れた用兵術にカリスマを兼備
用兵術も優れている。アドフォカート監督は19日行われたアラブ首長国連邦(UAE)戦で
敗れた後に落ち込んでいたチャン・ハクヨン選手をギリシャ戦に投入して、自信を取り戻させた。
22日、ギリシャ戦でコンディションの乱調を見せた趙源煕(チョ・ウォンヒ)をいち早く代える時、
握手して抱きしめながら慰めるなど、小さなところまで気を使いながら選手たちを調練している。
有名度よりは実力で判断して選手たちの信頼を得ている。
ギリシャ戦を見守ったシン・ヒョンホ大韓サッカー協会技術委員は、
「短い時間に韓国選手の長所と短所を完全に捉えて、事実上何もかも牛耳るほどのカリスマがある」
と述べた。
東亜日報
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