◇1人は大陸、1人は台湾 姉弟が70年ぶりに再会
厦門(アモイ)市の和平港で19日午前、台湾海峡の両岸に離散していた親族が
喜びの再会を果たした。離れ離れになって70年、西安に住む77歳の
呉允才さん(元西安大学教師)と、金門に住む80歳の呉金珠さんは
互いに抱き合って涙を流した。
允才さんは1929年、金門で生まれた。金珠さんはその長姉。
允才さんは4歳の時、父親の従弟の養子となり、金珠さんは
他家の跡取り息子の許婚として、幼い頃に引き取られたという。
允才さんは8歳のとき、養父とともに商売のためインドネシアに渡った。
1953年に大陸へ戻り西安に居を構え、西安大学で定年まで
教鞭を執り続けた。1990年代、次兄がインドネシアから寄せた手紙で、
金門に長姉がいること、台北に長兄の子どもがいることを告げられ、
台湾に何人もの親族がいることを初めて知った。そこで、
次兄の伝えた住所を頼りに、長姉の呉金珠さんとの連絡を取った。
一方、金門にいた金珠さんは、これまでずっと弟探しに奔走していた。しかし、
東南アジアでは何年探しても見つからず、弟は大陸にいるかも知れないと考え、
金門愛心基金会の責任者、許金龍氏を訪ね、大陸での弟探しを託した。
9年前、2人はようやく連絡を取ることができた。しかし、允才さんは金門で
戸籍登録をしていなかったため、台湾側の規定では親族訪問のための
訪問が認められないという。今回、厦門市金胞聯誼会と愛心基金会の助力により、
允才さんのために、故郷・金門を間近に見ることのできる厦門を選んで面会が実現した。
允才さん一家4人は16日、列車で西安を出発し、18日に厦門に到着。
金珠さんは家族8人を連れて19日午前、金門から直行便で厦門に到着。
親族水入らずで厦門で3日間を過ごした後、それぞれの故郷に帰る。
ソース(人民日報 写真あり)
http://www.people.ne.jp/2006/01/20/jp20060120_56908.html