現代重工業の生産職労働者の平均年齢は43歳。
10年前に比べて10歳程度上がった。
定年まで働く労働者が増える一方で、新しく入る新入社員は相対的に少ないからだ。
他の大手企業でも事情は同じだ。
ポスコの労働者の平均年齢は41歳、現代モビス40歳、現代自動車39.8歳だ。
生産現場の主力年齢層がいつの間にか40代に差し掛かったのだ。
統計庁が12日発表した「2005年12月雇用動向」を調べてみると、昨年40代の就業者(630万5000人)は3
0代の就業者(612万2000人)を18万3000人上回った。
2003年まで30代の就業者が40代より多かったが、2004年初めて40代(620万人)が30代(618万人)を上回り、
去年はその格差がさらに大きくなった。
人口高齢化の速度をはるかに超えるこのような生産現場の高齢化は、韓国経済が若年層のための雇用を
まともに創出できなかった結果だ。
昨年、政府は40万個の雇用創出を目標に掲げたが、実際は29万9000個余りが増えたのに止まった。
増えた雇用のうち、50代以上が占めたのが38万9000個、40代が占めたのが9万9000個で、
若年層(15~29歳)の雇用は、むしろ12万8000個減った。
30代の雇用も5万9000個減った。
そのうえ、一度採用すると、解雇を事実上不可能にする労使関係のため、大手企業が新規採用を抑制しており、
労働者の高齢化をあおっている。
ポスコでは新入社員がきわめて珍しい存在となっている。
IMF通貨危機後2年間一人の新入社員も採用しかった以来、毎年300人余り(生産職を含む)を採用しているが、
売上高25兆ウォンの世界的な企業にしては新入社員の採用規模が小さすぎると専門家らは指摘する。
若者の3K離れを指摘する人もいる。
大宇(テウ)造船海洋技術教育院は、2004年の新入研修生の年齢上限を5歳上げた。
もともと塗装は40歳、溶接・電気などは30歳以下のみ受け入れたが、それぞれ45歳と35歳に上げたのだ。
大宇造船海洋技術教育院のホ・インス部長は「きつい仕事だと思っているからか20代の志願者は減って
30代以上は増えている」と語った。
大宇造船海洋の生産職の平均年齢は1997年39歳から43歳に増えた。
韓国経済研究院の李壽熙(イ・スヒ)博士は「日本は生産現場の高齢化が人件費の上昇を招き、製造業の
海外移転と空洞化の副作用を経験した。韓国も高齢化時代にふさわしい人材開発、
職務再教育などを通じて備えなければならない」と語った。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/01/13/20060113000062.html