【韓国】ノ大統領 今年も… 「反日」出口見えず[01/06]

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 【ソウル=黒田勝弘】韓国の対日強硬外交は今年も緩和される見通しはない。日韓間で半年ごとに開催されることになっていた昨年末の首脳会談も、韓国側の“不機嫌”で流れてしまった。とくに、“反日外交”を主導してきた盧武鉉大統領が
「日本および小泉純一郎首相に腹を立てている状態」(韓国政府筋)とあっては、取り付く島もない。
「北朝鮮問題などで“劇的変化”でもない限り、小泉首相の任期中の首脳会談実現は難しい」(同)のが現状だ。 

 盧大統領は十一月の釜山でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際、小泉首相との会談では相変わらず(1)靖国神社問題(2)竹島(韓国名・独島)問題(3)歴史教科書問題−の“反日三点セット”を持ち出し、日本を非難した。
この三点で韓国側の主張を受け入れない限り、日韓関係は進まないというのだ。

 しかし、盧大統領は(2)については「韓国側がすでに島を支配しているので現状維持でいい」とし、(3)についても問題視してきた中学歴史教科書の扶桑社版の採択率が低かったことからそれなりに満足している。その結果、残る「靖国問題」で
何としても日本から譲歩を勝ち取ろうと執念を燃やしているという(韓国外交通商省筋)。

 盧大統領の靖国問題へのこだわりは「日本(あるいは小泉首相)に裏切られた」という不満からという。日本は韓国(金大中・前政権)に代替施設検討を約束しながらそれを無視し、この問題で何らの誠意も示しておらず「これは韓国軽視」というのだ。

 この不満ないし怒りの背景には、大統領の左派的な歴史観も影響している。韓国の歴代政権は、日本への遠慮から言いたいことも言えず、取るものも十分に取らず毅然(きぜん)とした姿勢がなかったとし、
盧政権が力を入れている現代史に対する
「過去清算」作業の一環として、日本との過去問題も改めて整理したいとの思いが強いという。

 結局、盧大統領は靖国問題を日本との「過去清算」にかかわる象徴的な問題ととらえ、日本の譲歩を勝ち取ることが「過去清算の証し」になると思い込んでいる。政権の対日外交の“業績”として靖国問題に
こだわっているのだ。

 盧大統領は昨年来、歴史づいている。歴史関連の資料や書籍を熟読しているという。そして国内でもそうだが、日米中の首脳などとの会談でもしきりに歴史の話をする。その結果、東アジア情勢や日韓関係なども十九世紀的なイメージで語られる。
日本の竹島領有権を「韓国に対する再侵略」といったり、日本の現状を「(軍国主義時代のような)過去に戻ろうとしている」と公言するのもそのせいだ。

 “歴史好き”になることで過去に目が向き、過去とは異なる戦後日本や現代日本の実情は軽視することになる。靖国参拝について、小泉首相が「慰霊と平和の祈り」と繰り返し説明し、ブッシュ米大統領が「もう許してはどうか」と
未来志向を助言しても決して受け入れない。

 しかし、靖国問題をはじめとする過去へのこだわりによる「対日強硬外交」は、韓国でも突出した印象を与えている。とくに靖国問題は、韓国国民の多数にとっては、実際は必ずしも「核心的関心」ではないからだ。

 韓流ブームに加え、昨年の「日韓友情年」の多彩な交流の中で、その過剰な“反日ぶり”は浮き彫りにされている。外交専門家たちの間では“現実外交”への回帰を求める声が強いのだが。

ソース:http://www.sankei.co.jp/news/morning/06iti001.htm