朴政権が事実わい曲 韓国
学生運動弾圧事件 真相究明委が発表
【ソウル=中村清】韓国国家情報院の「過去事件真相究明委員会」は七日、
一九六〇年代から七〇年代にかけて起きた学生運動弾圧事件で
当時の朴正熙(パク・チョンヒ)政権が「背後で北朝鮮と共産主義者が操っている」
などと民主化闘争の目的をねじ曲げた上、朴大統領自らが学生八人の死刑執行を事実上、指示していたとの調査結果を発表した。
同委員会によると、朴政権と中央情報部(KCIA)は七四年
反政府デモに参加した学生千人以上を「共産主義者と人民革命を企てている」
として、国家保安法違反の疑いで令状もないまま逮捕。
多数の学生が長期の懲役刑となり、十四人が死刑判決を受けた。
一連の捜査と裁判について、「朴大統領の発表した談話と一致するように進められた」と指摘した。
また、判決確定からわずか十八時間後に八人が死刑を執行されたことについて、
「大法院(最高裁)の判決直後に執行する方針を、事前に青瓦台(大統領府)が決めていたと判断できる」
と結論づけた。
同事件では、現在の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の李海〓(イ・ヘチャン)首相や
金槿泰(キム・グンテ)保健福祉相も学生デモに参加し、逮捕された。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20051208/mng_____kok_____003.shtml