日本人女優の写真「ウソつき」/幹部の汚職疑惑「金まみれ」
【台北=河崎真澄】二十三の県や市で首長や議員を改選する統一地方選を三日に控えた台湾で、
与野党陣営の非難合戦が熱を帯びてきた。
候補者が推薦文に日本の女優の写真を無断使用した野党の国民党を、
与党の民進党陣営が「ウソつき政党」と批判。
一方で国民党は、地下鉄工事で幹部の汚職疑惑が浮上した民進党を「金まみれ」と攻撃している。
二〇〇八年の総統選への前哨戦との見方から台湾住民の関心は高く、投票率は70%を超えそうな勢いだ。
中部の彰化県で国民党から県長(知事)選に出馬した
卓伯源氏(40)の選挙パンフレットに推薦文を書いた台湾女性として、
日本の女優、藤原紀香さんと稲森いずみさんの写真が無断使用されていることが分かり、
民進党陣営が「肖像権や知的所有権を侵しウソもついている」と指摘した。
国民党側では「推薦文は本物。写真はイメージで使用しただけ」と苦しい弁明を繰り返した。
返す刀で国民党が非難を強めているのは、南部の都市、高雄の地下鉄工事にからんで
元総統府副秘書長(副官房長官)ら民進党幹部が収賄容疑などで起訴された事件。
小学生が描かれている千台湾元(約三千五百円)紙幣に、
疑惑がもたれる人物や陳水扁総統をはめ込んだ画像の新聞広告を出し、
「彼ら(民進党幹部)は紙幣を愛す。われわれ(国民党)は選挙票を得る」として、
民進党政権の腐敗イメージを有権者に訴えている。
台湾紙、自由時報が三十日に発表した台北県長候補の支持率調査では国民党の周錫●氏(47)が34・8%と、
民進党の羅文嘉氏(39)の32・4%をややリードした。台北県は台北市を囲むベッドタウンで、
約三百七十万人の人口を抱える台湾最大の県。
これまで十六年間にわたり民進党が県長ポストを維持しており、与野党ではギリギリの攻防戦を繰り広げている。
地方選ながらも陳総統は、「中国共産党と協調する国民党が勝てば台湾は消滅する」と訴え、
対決姿勢を前面に打ち出した。
非難合戦は有権者の目をひきつける材料にもなり、
中央選挙委員会では地方統一選で最高となる70%以上の投票率を予想している。
●=緯の糸へんを王へんに
(産経新聞) - 12月1日2時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051201-00000012-san-int 関連スレ
【台湾】統一地方選きょう告示-「対中」焦点、中部での激戦予想さる 与党は受身、民進党候補のポスターに陳総統の姿は無し[11/22]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1132645836/l50