ビザがないまま10年以上日本で暮らしてきたフィリピン人の女子高校生が
「言葉がわからないためフィリピンでは生活していけない」として、両親とともに
在留の特別許可を求めていた問題で、法務省は、21日、3人の在留を認め、
一家は日本で生活を続けられることになりました。
在留特別許可を受けたのは、東京・江戸川区に住むフィリピン人で高校3年生の
ジャイゼル・ウォンさん(17)と両親のウィルフレッドさん(51)、ニルダさん(52)の3人です。
3人は、ビザがない不法滞在の状態で10年以上にわたって日本で生活してきましたが、
去年、東京入国管理局に出頭し「ジャイゼルさんはフィリピンの言葉がわからないので
強制送還されたら生活できない」などとして、人道的な配慮からの在留特別許可を求めました。
これについて、法務省は、審査の結果、3人の在留を許可することにしたもので、21日、
東京・港区の東京入国管理局を訪れた3人に通知しました。ジャイゼルさんは
「多くの人の助けでいい結果が出て、ほんとうに感謝しています。来年、日本の大学に進学し、
将来はスポーツインストラクターになりたい」とうれしそうに話していました。
また、母親のニルダさんは「とてもうれしいです。これから日本の文化をもっと勉強したい」と話していました。
ソース(NHKニュース):
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/11/21/k20051121000121.html ジャイゼル・ウォンさん画像:
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/11/21/20051121000121002.jpg