若狭町の特定失踪者宮内和也さん 真相究明願いアスナロ植樹
北朝鮮による拉致の疑いが捨てきれない嶺南の特定失踪(しっそう)者問題解決に
取り組む「嶺南地区特定失踪者の真相究明を願う会」(会長・千田千代和若狭町長)は
十七日、若狭町の特定失踪者、宮内和也さん=失踪当時(32)=が一九九七年四月
に行方不明になった現場近くの世久見漁港前の公園に、宮内さんの無事と問題解決を
願うアスナロを植樹した。
アスナロは、高さ約二メートル。十日に二州森林組合から同会に二本贈られ、うち一本
は敦賀市の特定失踪者、山下貢さん=当時(39)=の母きよ子さん(82)が同日、自宅
裏に植えたという。
木は海に近い公園西側に植えられ、和也さんの父和見さん(69)と母みち子さん(69)、
千田会長、救う福井の会の池田欣一会長(82)ら六人が、二人ずつ順番にスコップで砂
をかけていった。小浜市の特定失踪者、山下春夫さん=当時(28)=の兄寛久さん(85)
と山下きよ子さんも訪れ、様子を見守った。植樹後は近くの梅の里保育所の園児二十二
人が「もみじ」「まつぼっくり」を合唱した。
あいさつした宮内さんは「アスナロはヒノキを目指し頑張る元気で希望のある木。植樹を
機に、今まで以上に精いっぱい真相究明に取り組みたい」と声を詰まらせながら決意の言
葉を述べた。
(下記ソースより一部引用)
http://www.fukuishimbun.co.jp/topics.php?code=11120 http://www.fukuishimbun.co.jp/