ttp://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060324ig05.htm ★3月24日付・よみうり寸評 (2006年3月24日14時9分)
■日本の公権力は北朝鮮に対して長いこと実に抑制的だった。いらだたしく歯ぎしりしたいくら
いの例が数々ある。今なら笑い話かと疑うような話もある◆〈金日成閣下の無線機〉はそんな話
の一つだ。北朝鮮の工作員2人を検挙、強制退去させた。1973年のこと。送還の際、スパイの
証拠品として押収した無線機やゴムボートまで持たせて帰した◆これらは工作員の所有物では
なく金日成閣下の物だからというばかばかしさ。第三者の所有物を没収するには官報に公告が
必要だが、その手続きを忘れたためだった◆きのう、警視庁公安部が朝鮮総連系の在日本朝
鮮大阪府商工会などに対し、強制捜査に入った。拉致工作員にアジトや資金を提供した国内の
協力ネットワークを解明する◆この強制捜査に朝鮮総連が「公権力の乱用だ」など反発している。
この公権力の行使は遅過ぎると非難されても、乱用とはとんでもない。公権力が暴走している
のはどこの国かと反問したくなる◆工作員を無線機ともども万景峰号で帰した公権力の甘さ。そ
んなことはもう許されない。
【拉致問題】笑い話かと疑うような話もあるほど、日本の公権力は北朝鮮に対して長いこと実に抑制的だった[3/24]
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