Hewlett-Packard(HP)は米国時間14日、同社のノートPC用バッテリに付属するバ
ッテリのリコールを発表した。2004年3月から2005年5月にかけて全世界で販売された
13万5000台のノートPCのバッテリが対象となる。
このうち、約8万5000個のリチウムイオン電池は米国で販売されたと同社は述べて
いる。この製品については、内部回路のショートによる過熱の問題が16件されている
という。
さらにこのバッテリの問題で、ノートPCのケースが溶けたり、黒焦げになったりす
るなどして、小規模な物品損害が発生した例も4件(うち米国では1件)報告されてい
る。
リコールされた製品は中国や台湾製で、同社の「Pavilion」「HP Compaq」
「Presario」「Evo」の各ブランドで販売されたノートPCに付属していた。これらの
PCは2004年3月から9月にかけて製造されたもので、「GC」「IA」「L0」「L1」で始ま
るバーコードラベルが付されている。問題のバッテリは100〜130ドルで単品販売もさ
れていた。
HPは顧客に対して、問題のバッテリの使用を中止し、同社のウェブサイトから無償
交換の手続きを行うように呼びかけている。
ノートPCや携帯電話のような端末用のバッテリが、製造上の問題からリコールにつ
ながったことは、これまでにもある。Apple Computerは2005年に入って、PowerBook
G4およびiBook G4とともに出荷されたあわせて12万8000個のバッテリをリコールして
いた。
ソース:cnet
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20088959,00.htm