陝西(せんせい)省・黄陵県の炭鉱で15日未明、大規模なガス爆発事故が発生。
作業員12人が死亡、2人が負傷した。炭鉱側は事故を隠蔽、炭鉱長ら経営幹部5人が拘留処分となり、
県幹部3人が事故調査の不備を理由に停職処分になった。20日付で新華社などが伝えた。
この事故では、作業員の家族などの通報を受けて、県の炭鉱局などが15−16日にかけて現地調査に入ったが、
「事故が発生した形跡は見当たらない」と2回にわたり県に対して報告。
一方、地元テレビ局の陝西電視台が17日のニュースの中で、
「1人が死亡、数人が負傷のもよう」などと炭鉱事故を報道。
県の炭鉱局や安全生産監督管理局などが再調査に入り、炭鉱長などから聞き取り調査を行ったり、
作業員の登記簿などを調べたりしたが、事故の有無を確定できなかった。
陝西電視台は18日夜、ニュース番組の中で事故が隠蔽されていることを報道、
行政当局は調査を本格化させ、19日に事故の発生を確定させた。
現地の警察当局は20日、重大責任事故に関わったとの容疑で炭鉱長ら5人を拘留処分とした。
また中国共産党の黄陵県委員会は20日、
県炭鉱局の副局長ら3人を重大な職務怠慢だとして停職処分を決定した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000002-scn-int