「韓流」が脚光を浴びる中で
今月13日午後8時、香港で最も高い88階建てのビル、IFCUの4階「レッドバー」には、
「熱情」や「エソンイ(青二才)」といった親しみ深い韓国の大衆音楽が鳴り響いた。
投資銀行大手のクレディ・リヨネ・セキュリティーズ・アジア(CLSA)が同日を
「韓国の日(The Korean Day)」と定め、セブンやLEXYといった新世代歌手を招き、公演を行ったのだ。
資産運用規模だけでも4兆ドルに上る1000人あまりの国際的な投資家たちを前に、
約2時間にわたって行われた同イベントでは、韓国関連のビデオ上映に続き、
「エクスプレッション」をはじめとする韓国の若いブレークダンス・グループが華麗なステップを披露するなど、
会場を埋め尽くした観衆からは拍手喝さいが沸き起こった。
韓国政府ではない、グローバル企業が、韓流を自社のマーケティングに
直接活用するといった珍しい光景が今回初めて起ったわけだ。
CLSAのデビット・コッターチオ韓国担当社長は、「アジア全域で盛り上がりをみせる“韓流”ブームに着眼し、
差別化を図った」と話した。
今年に入り、香港や東南アジア、中東などでは韓国語の学習ブームが起こっているほか、
韓国製品の販売も好調さをみせるなど、「ブランド・コリア」は爆発的な人気を集めている。
すでに、香港シティ大学や嶺南大学などには韓流を専門的に研究する教授まで数多く登場している。
市民たちも「サムスンの携帯電話を使い、LG電子のPDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)テレビで
韓国ドラマを楽しむ」など、「韓国が最高」とおだて上げる雰囲気だ。
香港大学の某教授は「終戦で廃墟と化した韓国はわずか50年で世界第11位の経済国へとのし上がった」としながら、
「民主化と文化的優秀性まで確保した韓国は、まさに奇蹟のような存在」と賞賛した。
問題は、国際的な羨望の対象として浮上した「ブランド・コリア」の価値を、グローバル経済や
カルチャー戦争の中にあって、どれだけうまく発展させられるか、という点だ。
このためには、「大韓民国号」を否定的な観点からみつめる前に、
真の肯定とプライドを持つ観点がより大きく拡散されるべきではないか。
朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/09/21/20050921000019.html
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