【韓国】ガス料金滞納世帯が通貨危機当時の2倍　政府は「傍観」[9/14]

1 ：妄想族φ ★：2005/09/14(水) 22:04:42 ID:???

ソウル市でガスの供給を止められた世帯は6月現在、2万7199世帯にのぼる。水道料金を払えず、水道が止められた世帯も500世帯余りに達する。
1か月のガス料金は平均1万3000（夏場）～8万3000ウォン（冬場）、水道料金は5000ウォン程度だ。ところが、この程度の料金も払えず
苦しんでいる人たちが、国全体が危機に陥ったIMF（国際通貨基金）通貨危機の当時よりも、今もっと増えている。ソウル市内の瑞草（ソチョ）区、
龍山（ヨンサン）区など11の区にガスを供給するソウル都市ガスによると、供給停止の通知対象となるガス料金を2か月以上滞納した世帯の数が、
IMF通貨危機の1999年に7万7621世帯だったのが、昨年にはその倍近い14万2951世帯に跳ね上がった。貧困の奈落でさまようこれら貧困層は、
収入が最低生計費にも満たない。収入が4人世帯の最低生計費（113万ウォン）にも満たない者は、全国で290万人に達する（保健社会研究院推計）。
しかし、政府はこれら貧困層に冷たい。今年8月、保健福祉部が全国の水道・都市ガス・電気料金の長期滞納・供給停止世帯38万件を
調査した結果、市・郡・区から国に支援を要請していた世帯は4万7309世帯となった。しかし、このうち基礎生活保護対象者に指定されたのは、
わずか3531世帯だった。100世帯に7世帯の割合だ。これに敬老年金や医療手当、社会福祉共同募金会などの民間支援などの
対象世帯を合わせても、7758世帯だった。本人の財産、所得が基準所得以上であったり、子供たちに財産があるという理由で、ほとんどが
審査に引っかかっているのだ。社会福祉学者たちは、「政府が財産基準を厳格に設定し過ぎている」と非難し、政府は「財政負担が大きすぎるので、
仕方がない」と弁明している。. 工員として看板業に従事しているソウル・恩坪（ウンピョン）区のパク某さん（43）は、ガスが止められた集合住宅で、
携帯用ガスコンロですいとんを煮て食べる生活を送っている。　「この前の冬には、ガスが止められ電気カーペットで冬を越しました。それも、
電気代がかかりそうで、寝る前に少しだけつけるようにしました。この冬はまた、どうなることか…」パクさんの不幸は、一度にやってきた。
2003年、急に足が痛み出したので病院に行くと、腎不全と診断された。合併症で、白内障まで起こしており、仕事を辞めた。　
パクさんの代わりに妻が化粧品の外交員として働いているが、月100万ウォンにもならず、4人家族を養うこともできない。健康保険料の
滞納額も、すでに100万ウォンを超えており、病院に行くこともできない。家の電話が止められてから、ずい分たつ。「高校生の息子に
オンライン学習講座を受講させるため、インターネットを申し込んだが、料金を滞納し、高校生の息子が信用不良者になってしまいました。
これも皆、ダメな父親のせいです」　失業、事業失敗、病気などにより、貧困の罠にはまってしまう例が多い。事業破産、健康喪失、
多大な借金、離婚など“家庭崩壊・貧困墜落”という悪循環に苦しめられる。　電話による不動産紹介の仕事をするソウル・松坡（ソン
パ）区のオ某さん（48）は、昨年の冬に続いて今年8月にもまた、ガスが止められた。24万ウォンのガス代が払えなかったためだ。
　オさんの家は、ガスだけでなく電気、水道料金も3か月周期で滞納となり、電気供給停止・水道供給停止、滞納額納付が年中行事の
ように繰り返されている。夜、ナイトクラブでギターを弾く夫が、消費者金融から借金をして払ったクラブのバンド保証金3000万ウォンを
失い、苦難が始まった。夫の収入が減り、消費者金融の利息まで発生して借金に追われ、公共料金さえも払えない境遇に陥ったのだ。
　結婚して以来17年間、常に安い地下の貸部屋にばかり住んでいるオさんは、「以前は、恵まれない人のために募金もしたことがあったが、
今では私が恵まれない人になった」とため息をついた。徳成（トクソン）女子大・社会福祉学部のチョン・イクジュン教授は、
「若い者がなぜ金を稼げないのかという見方をやめ、若者も大きな病気をしたり職を失えば、一時的に貧困に陥ることも有り得ることを
認識すべき」とし、「これらの人々にガス、水道など最低限の生活必需品を国が保障すべきという社会的合意が必要だ」と指摘した。朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/09/14/20050914000071.html