3度目の防衛戦に臨む王者・新井田豊(26)=横浜光=が、ミニマム級の新たな歴史をつくる。
2日、横浜市内の同ジムで練習を公開した新井田はアグレッシブな攻撃を展開。
挑戦者のエリベルト・ゲホン(28)=フィリピン=から、日本ジム所属選手の同級世界戦では
90年の大橋秀行以来、15年ぶりの「KO勝ち」を宣言した。
写真:“仮想ゲホン”のマルチネスを相手に攻撃的なスパーリングを行った新井田(左)
http://www.sanspo.com/fight/top/f200509/image/05090304niidaSPA00120G050902T.jpg 好戦的なファイターに変身した。1メートル69と長身のゲホン対策でメキシコから呼んだ
ルイス・マルチネスを相手に4ラウンドのスパーリング。
2階級上のフライ級で世界挑戦経験もあるパートナーをロープ際に追い詰めた新井田は、
左右のフックを思い切りたたき込んだ。
「こっちから仕掛けないと。今度の相手は、アウトボクシングばっかりになってはいけない」
ミニマム級世界戦での日本ジム所属選手のKO勝ちは、90年に大橋秀行(ヨネクラ、現大橋ジム会長)が
崔漸煥(韓国)を倒して王座奪取して以来出ていない。さらに日本選手の同級防衛は、WBC初代王者の
井岡弘樹(グリーンツダ、現井岡ジム会長)の2度が最高で、新井田が防衛すれば日本新記録となる。
「最終的には殴り合いに持っていきたい。KOも狙いますよ」
4月のW王座戦では、今回も同日同会場で戦うWBCバンタム級王者・長谷川穂積(24)=千里馬神戸=に
主役の座を持っていかれた。放送する日本テレビ系は、最近では異例の生中継の予定。
会場の横浜は新井田の地元でもある。燃える材料が整った。
★KO勝ちすれば15年ぶり
90年2月7日に大橋秀行が崔漸煥にKO勝ちしたのを最後に、8月6日にイーグル京和(角海老宝石)が
高山勝成(グリーンツダ)を破った試合まで、日本ジム所属選手の出場したミニマム級の世界戦は
WBA、WBC合わせて32度行われているが、日本選手のKO勝利はない。
新井田自身も、世界戦は5戦して4勝(1敗)しているが、いずれも判定勝ちでKOすれば初となる。
サンスポ
http://www.sanspo.com/fight/top/f200509/f2005090304.html 新井田V3へ「殴り合いだ」
WBA世界ミニマム級王者の新井田豊(26=横浜光)が、打ち合いを誘って3度目の防衛を狙う。
25日に同級2位エリベルト・ゲホン(28=フィリピン)とのタイトル戦(横浜アリーナ)を控える新井田は2日、
横浜光ジムで練習を公開。WBC世界フライ級王者ポンサクレックに挑戦した2階級上のマルチネス(メキシコ)と
4回のスパーリングで積極的に打ち合った。
ゲホンはカウンター狙いのアウトボクサー型。身長157センチの王者が12センチも高い相手と
ポイントを争う展開を続ければ手数でポイントを奪われる可能性は高い。新井田は「乱戦に持ち込む」と
KO勝ちを狙った戦いに持ち込む。メキシコ人練習パートナー2人とのスパーリングは120回に。
「週2回は休みを入れている。試合1週間前まで追い込む」と順調な調整ぶりを口にした。
日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-050903-0001.html