冬になると、群れを成して飛んで来る丹頂鶴たちの姿が見事だ。
シベリアから飛んで来て非武装地帯(DMZ)に巣を作る1000羽あまりの丹頂鶴を観察するために、
ジョージ・アーチボールド(59)国際丹頂鶴財団理事長はいつも冬になると韓国を訪れる。
●医師の夢を断って、約40回DMZを訪れる
1974年以降、DMZを訪れた回数だけでも40回あまり。しかし、来るたびに丹頂鶴の数と種は
目立って減っていった。アーチボールド氏は韓国政府と各環境団体に
「DMZ内に別途の丹頂鶴棲息場所を作らなければならない」と主張し続けてきた。
「DMZフォーラム国際会議」参加のため15日にソウルに着いた同氏は、
先ずいつものようにDMZに足を向けた。京義線(キョンウィソン)と東海線(トンヘソン)の連結工事が
盛んに行われているDMZは、以前よりももっと騒がしい雰囲気。DMZ内の民間人居住地域である
大成洞(テソンドン)平和村にも、あちらこちらに建物が建設されていた。
一方、丹頂鶴たちの棲息する湿地は減りつづけている。
「開発の影響で汚染したり、乾いた大成洞の河水を眺めて『今年の冬、
ここに飛んでくる丹頂鶴はもっと減るだろう』と思ったのが第一印象だ。
以前は1000羽を超えたDMZの丹頂鶴が、今は200羽にも満たないほど減少してしまった。」
丹頂鶴の種類も過去4、5種類から2種類に減少した。韓国には他の丹頂鶴棲息地もあるが、
DMZほど広い棲息地はない。同氏は「このままいくと10年以内に、
DMZから丹頂鶴の姿は消えるだろう」と警告した。
「DMZフォーラム」の理事として活動しているアーチボールド理事長は、テッド・ターナー前CNN会長、
ネルソン・マンデラ前南アフリカ共和国大統領などが推進するDMZ内の生態平和公園設立計画に
積極的に参加している。生態公園設立のための南北共同調査委員会委員としても活動する予定だ。
アーチボールド理事長は「過去DMZ生態保存の必要性に対して無関心だった北朝鮮が
最近、生態公園がもたらす経済的效果に関心を持ち始めた」とし、「北朝鮮が共同調査委員会に
積極的に参加するならば、3年以内に生態公園を造成することができる」と見込んだ。
カナダ出身である同氏は1970年代初め、偶然群れを成して移動する丹頂鶴の姿を見た後、
丹頂鶴に魅せられてしまった。当時、医大進学を準備していた同氏は、直ちに鳥類研究に
専攻を変えて博士学位を取った後、1973年米ウィスコンシン州に国際丹頂鶴財団を設立した。
その後、30年以上世界のあちらこちらを通いながら、丹頂鶴棲息の研究と教育活動を行っている同氏は、
「現在、世界的に18種の丹頂鶴が残っているが、このうち11種は絶滅危機に瀕している」と指摘した。
●湿地引き続き減少…10年以内に丹頂鶴は見られなくなる
丹頂鶴財団設立直後、同氏は知り合いだった韓国のある教授に、DMZを訪問したいという手紙を送った。
同僚の学者たちから聞いたDMZの「生態学的名声」を直接目で確認して見たかったからだ。
1974年当時、外国人のDMZへの出入りは容易ではなかったが、韓国政府を説得してDMZに入ることができた。
アーチボールド理事長は「丹頂鶴だけではなく、ここに棲息する500種あまりの植物、
100種あまりの昆虫、20種あまりの魚類保存のためにも、
DMZの生態学的価値は必ず守られなければならない」と強調した。
数十回の韓国入りを通じて、DMZだけでなく韓国の自然景観に魅かれた同氏は、
雪嶽山(ソルアクサン)と金剛山(クムガンサン)をユネスコ指定の世界自然保護地域に
登録する仕事にも関心を傾けている。
個人的に120匹余りの丹頂鶴を飼うほどに丹頂鶴マニアである同氏は、「北朝鮮側からDMZに入って、
丹頂鶴を観察できる日が早く訪れることを願う」と言って笑った。
東亜日報
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005081902198