国家発展・改革委員会(発改委)経済運行局は17日、2005年上半期(1−6月)における
中国の電子工業の利益総額が、前年同期比5.5%減の336億元となり、利益率は約3%に
とどまったことを明らかにした。これは1999年以来の低いレベル。18日付で南方日報が伝えた。
情報産業部によると、中国電子企業トップ100の05年1−5月における利益総額は前年同期比
53%減となる48億元。特に、トップ10入りした企業のうち6社が大幅な減益となり、京東方科技集団、
TCL集団、華為技術の赤字額が目立った。
05年上半期における中国電子産業の工業生産額は、前年同期比20%増となる1兆1496億元
だったが、利益総額は336億元であり、利益率はわずか3%。業界全体が低迷期に陥っていることに
ついて国家発改委経済運行局は、「し烈な市場競争と価格戦争が主な原因」とみている。
一方、外資系企業の電子製造業の累計生産額は、前年同期比33.2%となる4340億元。
外資系企業が業界の牽引力となっていることが明らかになった。
05年1−5月における中国系電子企業トップ100の累計売上高は、前年同期比6%増となる
3121億元で、利益総額は同53%減となる48億元だった。
国際的な買収やパソコン(PC)業界の回復基調が進んだことにより多くの企業が売上高を
伸ばしたが、トップ100入りした多くの企業の売上高が鈍化、あるいは減少した。海爾(ハイアール)
集団の今年1−5月における売上高は467元で、前年同期比7.3%増(前年同期は38%増)。
聯想(レノボ)控股(IBM事業を含まない)の成長率は1.5%(前年同期は16%)、創維(スカイワース)
集団では3.4%(前年同期は23%)だった。
このほか、04年の売上高が100億ドルを超えていた22社のうち、8社がマイナス成長となった。
主な企業の成長率は、中興通訊(ZTE)が−31%、熊猫電子集団が−21%、上海広電(集団)が
−22%、京東方が−18%。康佳集団は、テレビと携帯電話事業が低迷を続けたことから、
販売収入は20%減となった。
利益率の低下は電子企業トップ100にほぼ共通した現象で、京東方の赤字額は5.15億元、
利益率は前年同期比で181%減。TCL集団の赤字額は10.8億元で、利益率は同266%減。
華為技術の赤字額は2.8億元で、利益率は同171%減となった。上海広電にいたっては
利益総額がわずか1664万元で、利益率は前年同期比97.52%減だった。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=0818&f=it_0818_005.shtml 関連スレ
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